~束縛~ A.Shirahama

束縛 42 ページ42

玲於side

完璧に酔っ払ってる酒臭いAをベッドに運んだのは言いものの...

袖を離してくれない
だから、帰るに帰れないんだよな

『玲於...帰んないで...』

あのさ、俺だって一応男だし？理性とかあるわけ
ほっぺた赤くして、涙目で言われたらもたねぇのよ

玲「酔ってんだろ、早く寝ろ」

軽く突き放して、部屋を出ていこうとしたら

『玲於もっ、私がっ...汚れてるって...思うんだっ泣』

なんで泣くんだよー、寝ろって言っただけじゃん

玲「んなこと思ってねぇから、居てやるから早く寝ろ」

涙目になってるAを無理にベッドに入れた

簡単に寝ないとは思ってたけどさ

なんで、毛布捲って玲於も一緒に寝よってなんだよ！

『玲於...一緒に寝よって...』

Aがそう言いかけたときにAの上に馬乗りになった

玲「あのさ、俺も男なわけじゃん、
そんな、ヨレヨレなTシャツ１枚で下も履かずで
終いには顔赤くして、涙目でそんなこと言われて
理性保てるわけないじゃん、それくらい分かんだろ」

『...いいよ...玲於になら何されてもいい...』

Aは少し怯えながらも俺の唇に軽いキスを落とした

Aに初めてキスをされた日
初めてこいつの唇に触れた日


玲「っつ！ごめん...俺帰るわ」

そう言い残して部屋を出た、

あいつ...何考えてんだよ...俺ら幼馴染(･･･)だろ...

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