2ー3 ページ17
・
『そういえば、乱歩さん。私よりも早くストーカーに気づいていただいて、対処してくれたんですよね。
太宰さんに聞きました。ありがとうございました。』
深めに頭を下げる。
乱歩さんは、満足げに笑う。
「まぁ、僕名探偵だから!それに、妹の面倒を見るのも兄の仕事だからね!」
「…今はこんなだけどねェ、当時は険しかったんだよ?」
『そうなんですか?』
「ちょっと、与謝野さん…!」
「そうそう。実はねェ…」
晶子さんは、少し前の乱歩さんを話してくれた。
《回想》
「ねぇ敦くん!ビー玉出してきて!」
「えぇ、ビー玉…ですか?」
「そうそう!」
「僕やったことないんですけど…」
乱歩さんは、敦にビー玉の入ったラムネ瓶を渡し、ご機嫌な様子で新しい駄菓子を開けた。
それと同時に、ポケットからスマホを取り出す。
すると、翠色の綺麗な目を見開き固まった。
「?乱歩さん?」
様子のおかしいことに気づいた妾が声をかけると同時に、乱歩さんは立ち上がった。
そして
「異能力、《超推理》!」
突然、自慢の異能力を使いだした。
何事か。と、書類整理をしていた国木田や賢治もこちらに視線を向ける。
そして、異能力を使い終わったであろう乱歩さんは、静かに呟いた。
「…Aが危ない」
「え?Aがかい?」
「うん、ストーカーにあってる…」
ほら見て。と、スマホのメール画面を見せてきた。
【メール遅くなりすみません。はい、新しいマンションに離れました。兄が居ないので少し寂しいですが、元気でやってまる。】
目立つのは、少しの誤字だった。
マンションに離れました…つまり、マンションに"は慣れました"。
元気でやってまる…元気でやってま"す"。
ということだろうか。
618人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
佐倉優衣(プロフ) - ゆいさん» あ、本当ですね!申し訳ありません!ご指摘ありがとうございます! (2018年6月3日 15時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 助っ席ではなく、助手席では? (2018年6月3日 14時) (レス) id: a6574a601a (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - ユキナさん» 続きを考えて頂けるほど、深く考えて頂きありがとうございます!そうですね、入れたいとは思ってます( *´ ∀ `) (2018年5月28日 23時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 次の話辺り、戦闘が開始されますね…太宰VS中也…安室さんも恋沙汰には入るかもなぁ♪ (2018年5月28日 23時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - アオさん» ありがとうございます!!頑張ります!(ノ´∀`*) (2018年5月28日 17時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:佐倉優衣 | 作成日時:2018年5月24日 15時