1ー1『ストーカー事件』 ページ2
・
「A!A!」
『んぁ?…あー…おはよう、園子』
「おはようじゃないわよ!もう放課後よ!」
スヤスヤと寝ていると、馴染んだ親友の声が聞こえた。
時刻を見ると3時前で、そんなに寝てたか。と、ぐっと体を伸ばした。
「今日園子とポアロ行こうって話してたんだけど、Aもどう?」
「一緒に新作パフェ食べましょうよ!」
『えー…』
嫌そうな表情を見せると、関係無しに園子は私のカバンを取る。
「さっ!行くわよ!」
『おい、私の意見は…!』
「強行手段よ」
はぁ。と、深いため息をついた。
ポアロ、行きたくないんだけどなぁ。
・
カランカラン…と、心地の良い鈴の音を鳴らしながら、扉を開けた。
「こんにちはー!」
「あら、いらっしゃいませ!」
入ると、梓さんが優しい笑で迎えてくれた。
すると、中から誰か素早い速さでやってきて、私の両手を掴んだ。
「おはようございますAさん!やっと来てくれましたね!1週間ほど来てくれなくて不安だったんですよ!」
『…そうですか』
ニコニコと笑う彼は、安室透。
何故か、ベタベタとくっついてくる謎の男である。
「きゃー!もうA、そのままくっついちゃえばいいのに!」
『ちょ、蘭…テンション上がんなよ…』
くっついてくる安室さんを引き剥がして、ボックス席についた。
「何にしようかなー!チョコパフェいいと思ってたけど、このケーキも美味しそう…!」
「ね!あー、でも私はパンケーキかなぁ」
『蘭はパンケーキ?私は…チョコパフェにするかな。折角だし』
「あ!じゃあ、私はケーキにするから皆で食べっこしましょ!」
「すいませーん」と店員を呼ぶと、物凄い速さでまた安室さんがやってきた。
「はい!なんですか?」
「ほら、A!注文しなさいよ!」
『あぁ?なんで私…チョコパフェと、ケーキと…パンケーキください。』
「はい!僕の愛情たっぷり入れますね!」
『要らないです』
しれっと返すと、「勝手にいれます!」と返ってくるので、思わず額を抑えた。
618人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
佐倉優衣(プロフ) - ゆいさん» あ、本当ですね!申し訳ありません!ご指摘ありがとうございます! (2018年6月3日 15時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 助っ席ではなく、助手席では? (2018年6月3日 14時) (レス) id: a6574a601a (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - ユキナさん» 続きを考えて頂けるほど、深く考えて頂きありがとうございます!そうですね、入れたいとは思ってます( *´ ∀ `) (2018年5月28日 23時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 次の話辺り、戦闘が開始されますね…太宰VS中也…安室さんも恋沙汰には入るかもなぁ♪ (2018年5月28日 23時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉優衣(プロフ) - アオさん» ありがとうございます!!頑張ります!(ノ´∀`*) (2018年5月28日 17時) (レス) id: c735a0a519 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:佐倉優衣 | 作成日時:2018年5月24日 15時