8、家族というものに執着する鬼。 ページ9
『累の様子を見てこい?』
「嗚呼、」
『何故なのですか?』
下弦の鬼で伍の"累"という鬼は私はあまり話さないのだが、鬼舞辻様によれば"家族"に執着しているらしいのだ。
「貴様に似ているからだ。少しばかりは話せるのではないかと思ったのだが、」
『成る程、分かりました。鳴女さん、累の居る山に飛ばして下さい。』
べべんっと琵琶の音がしたのと同時に目の前は森に囲まれていた。
『……はぁ、探すのが大変ね。』
そう言い、私は静かに歩き出した。
◆
『………………あら?これは糸かしら。』
私は地面に落ちている糸を見つけ、私は静かに口を開いた。
糸が落ちているという事は近くに居るのね。
さて、何処にいるのかしら。
と、思っていた時だった。
「お姉さん、誰?」
声のした方を見ると、小さな男の子が立っていた。
嗚呼、彼が________、
『貴方が累くんかしら?私はあの方の命令でここに来たの。』
「っ、あの方の?」
『えぇ、私はあの方の近くに何時も居るから貴方とは初めて会うわね。初めまして、私の名前は"柘木 A"よ。』
「A、様?」
『様なんていらないよ。気軽いにAとでも呼んで、もし、何故呼び捨てにしているのか?ってあの方や上弦の鬼たちに言われたら、私が庇ってあげるから、』
そう、私は微笑んだ。
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キナコ(プロフ) - 藍梨さん» はい!これからは気長に更新をしていこうと思います! (2022年4月3日 14時) (レス) id: ea8df4566c (このIDを非表示/違反報告)
藍梨(プロフ) - すっごく面白いです!この作品に引き込まれるように読んでしまいました!続き頑張ってください、応援しています! (2021年9月20日 10時) (レス) id: 42bd1ecc91 (このIDを非表示/違反報告)
苺谷らむ(プロフ) - キナコさん» 体調にも気をつけてくださいねッ (2020年12月13日 20時) (レス) id: 4db45bcbc3 (このIDを非表示/違反報告)
キナコ(プロフ) - 苺谷らむさん» はい!ゆっくり自分のペースでやっていこうと思います! (2020年12月11日 22時) (レス) id: ea8df4566c (このIDを非表示/違反報告)
苺谷らむ(プロフ) - ここここっ更新停止だとぉぉぉぉぉ復活、待ってますっする← (2020年12月2日 15時) (レス) id: 4db45bcbc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キナコ | 作成日時:2020年3月2日 22時