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第六話 烏野高校バレー部 ページ13

試合が終わり、コートを出ると僕の片割れが二本のペットボトルと2枚のタオルを持って待っていた。

「はい、おつかれ」

「ありがと」

「ありがとう、明里!」

僕と山口はそれぞれ受け取る。

「楽しかった?」

「.....別に。」

「ふーん?」

「その顔ヤメテ」

明里は感情が分からないとよく言われるが僕からすればわかりやすいったらない。今も内心ニヤついてるのがわかる。

「月島!」

「「?」」

「あ、いや男の方。」

そう言った日向は僕に向かって無言で手を差し出した。

「......何。」

「試合の最初と最後に握手すんじゃん。今日の最初はしてないけどっ。それにこれから仲間(チームメイト)だしっ嬉しくねえけどっ」

「......」

説明する日向に意味がわからない、と視線を向ける。隣で明里は面白そうに成り行きを見ている。いや、助けてよ。

「はやくしろよっ、お前知らねーの?!ちゃんと「仲間(チームメイト)の自覚」を持たないと体育館から放り出されぬんだぞ!」

「...君らが体育館出禁になったのは、主将の再三の注意を無視して勝手に勝負を始めた挙句、教頭のヅラを吹っ飛ばしたりしたからデショ。」

「すごいね日向。」

「感心するな」

感心したように頷く明里に思わずツッコむ。

「い.....いいじゃねーか細かいことはっ。
 ハイ、握手ーっ」

「「「!?」」」

言うと日向は僕の手目掛けて飛びついてきた。

握手したくない僕と握手しようとする日向で攻防戦が始まった。








「〜〜〜〜〜〜」

その後無理矢理握手させられた蛍は悔しげに握られた手を見ている。楽しそうで何よりだ。
それを見届けてから清水先輩の元へと戻る。

「何すればいいですか?」

「ああ、ボトル洗いに行くから一緒に....」

「清水」

清水先輩と一緒にボトルを洗いに行こうとしたとき、キャプテンの声がかかった。

アレ(・・)もう届いてたよな?」

キャプテンのセリフに先輩は頷く。
すると、体育館の外へと歩き出した。

「あの、」

「明里ちゃんも待ってて。」

「はい.....?」

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作者名:声優2次元大好き! | 作成日時:2020年7月12日 17時

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