探しています【鬼滅の刃】

参拾の型 ページ30

夜。



手錠を破壊して屋敷を出ようとした。

「何をしている。」

そうあたしに声をかけたのは、







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『義勇…。』

兄弟子だった。

義勇「何処に行くつもりだ。その怪我で。」

あたしの体は、柱に殴られ蹴られたせいで、



もうボロボロ。

『何処でも良いでしょ。早くどいて。義勇を殴らせないでよ。』

義勇は、出口を塞ぐように立っていた。

義勇「…すまなかった。」









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『は？』



『何を言ってるの？何に対して言ってるの？ねぇ。
義勇だって柱と同じでしょ？義勇だって私と僕を壊したよ？
ねぇ。なんでさ。急に謝って来るの？』


義勇「俺の勇気が無くて庇えなかった。」





『ほら。所詮人間は自分が可愛くて自分が一番なの。』

こう見えても、義勇のこと信じてたんだよ？




助けてくれるって、信じてた。最後まで。

義勇「違う。俺はいつだってお前を守ろうと！」

『何が違うの？』



『あたしは今から僕と私の願いを叶えに行くの。邪魔しないで‼』

無惨を探さないと。


殺して貰うんだ。



『そこをどいて。』

そう言うと、義勇はあっさりどいた。






私は蝶屋敷を出ていった。


義勇は、私の背中を見ているだけだった。

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