探しています【鬼滅の刃】

拾漆の型 ページ17

『…僕から…二人分の匂い？』

炭治郎は、鼻がいいんだっけ。


多分…僕と私で匂いが違うんだなぁ…。



ねぇ。私



炭治郎に言ってもいい？


私(どうせ裏切られるよ…もう嫌なの。)


分かった…。



『気のせいじゃない？』ニコッ


炭治郎「(嘘の匂い)」

善逸「(さっき…二人分の音が…。)」




伊之助「…」←寝てる


炭治郎「気のせいか！ならいいんだ！」


『ほら。二人とももう遅いからお眠り？』


炭治郎「…姉さん。姉さんは…どうして鬼殺隊に入ったの？」


『僕は…居場所がないんだ。戻る場所が。どこにも。』



炭治郎「(壊れてる…？あれ？壊れてるってどういう事？)」


あ、重たい話になっちゃった。



『僕はもう戻るね。二人ともぐっすりおやすみ』


「「おやすみなさい」」



ねぇ。私。


僕はさ？炭治郎には話しても良いんじゃないかって思ってる。



鼻が良いし。善悪もつくと思うから。



私(じゃあ…宇髄さんは？あの人耳が良いのに分からなかったんだよ？
無駄なの。信じちゃダメ。最後はきっと裏切られる。
僕まで死んでほしくないの。)



僕が死ぬわけないでしょ？



私(気づいてないの？僕…もうギリギリだよ…。
青葉の時から。)




え？



私(次何かあったら…壊れちゃうかもね。僕も。)




僕は強いの。




僕は私を守るためにいるの。




僕は私を守る。




もう傷つけない。




半分じゃない。僕が全部背負ってあげる。




私がこれ以上辛くならないように。



私(僕…やめて。)



大丈夫だよ


私(僕…？)



僕は、強いんだ。



ちょっとやそっとじゃ壊れない。



私(でも、僕も人間でしょ？私は、僕に壊れてほしくない)


僕が居なくなっても大丈夫。







.









.







.








“もう１人”いるから。

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