妹じゃありませんよ。炎柱さん。【鬼滅の刃】

参拾肆 ページ35

『蜜璃ちゃん！甘味処行こう！』

甘露寺「まぁ！いいのかしら！」

『いいよいいよ！一緒に行こう！』





甘露寺「桜餅１５０個ください！あっ…。」

どうしたのかな。


『どうしたの？』


甘露寺「嫌よね！こんなに大食いだなんて！」

顔を真っ赤にさせて言う蜜璃ちゃん。

『私は大食いでも気にしないよ？』

『大食いなところも、綺麗な髪色も、キュンキュン胸を高鳴らせるのも。
全部蜜璃ちゃんでしょ？私はそんな蜜璃ちゃんが大好きだよ！』

蜜璃ちゃんが、大食いを気にしてたのは知ってた。



髪色を気にしている事も。




殿方を探すために鬼殺隊に入った事も。


甘露寺「ありがとう！私も大好きよ！」







甘露寺「わぁ〜！美味しいわね〜！」

『ぱくっぱくっ！美味しいですね！』



蜜璃ちゃんと甘味処に来れて良かった。

もう、二度と来れないかも知れないからね。





『蜜璃ちゃん！ここは私に奢らせて！』

甘露寺「でも…悪いわ‼私のほうが先輩よ！」



『じゃあこうしましょう！今日は私が払って。
次来たときは蜜璃ちゃんが払う！これでどうですか？』



次なんて…ないかもしれないのに。

甘露寺「分かったわ‼約束ね！」


鬼殺隊では、約束が通用しない。



明日の命も保証されない。



絶対なんてない。




だけど、少しだけ。




自分が死なない未来を描いてしまう。



『約束です！』


指切りげんまんをした。




もう一度。貴女と甘味処に行きたかった。

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