妹じゃありませんよ。炎柱さん。【鬼滅の刃】

拾捌 ページ18

童磨「さぁ、終わりだね」



どうにかしなきゃ。




私はあの女より強いし。



無一郎のお姉ちゃんだから。




負けてはいけないのに。




判断を間違えた。



３手に別れるより、３人一緒にいれば良かった。



初めから本気で切りかかれば良かった。



…怪我をするなんて…。




柱なのに…みっともないな…。




無一郎「霞の呼吸＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。」


え？




『むい…ちろ…う。』


来てくれた。



助けてくれた。





あれ？



フラフラする…


童磨「ちょっと、邪魔しないでくれない？」




あ…視界が狭くなってきた…？





無一郎が戦ってるのに。




このまま、意識を失っていいの？



お姉ちゃんなのに。






動け


『ｯｯ…！』



傷口が痛い…。



出血を止めろ。




傷口の血を固めろ。





『日の呼吸。参の型。烈日紅鏡』




無一郎君「ｯｯ！動かないで！」



『大丈夫だよ。無一郎。』




なんだか。




気分がいいんだ。




無一郎「Aｯｯ！それなにｯｯ？」




手の甲が、とても熱かった。





私の手には、炎のような痣が浮かんでいた。






そう。兄上の刀の鍔のように。









『日の呼吸。陸の型。日暈の龍 頭舞い』




私の刀が鬼の首に近づく。






だけど…




ﾊﾟｷﾝｯ





私の日輪刀が折られた。







『ぇ…？』



童磨「俺を殺そうとするなんて酷いなぁ…」



童磨「もういいよ。殺してあげる」





無理だ。






死んでしまう。




無一郎は遠すぎて間に合わない。





あの女もいない。





なんで？



ここで死ぬの？






嫌だ。









その時…ある声が聞こえた。




大嫌いな声。





大嫌いな人の声。





聞きたくもない声。





なのに…安心してしまったんだ。




煉獄「炎の呼吸。壱の型。不知火」

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