沼男は誰か？〜僕らの奇妙な日常〜

と言うか何でこんなところに血痕があるんだよ ページ17

二階の奧の階段を登り
屋根裏に入っていく
そんなに広くない屋根裏は
埃の積もったダンボールが積み上がっていたり
工具が散らばっていたりしている

春「暗いねぇ」

平太「随分埃っぽいしなぁ」

ドア開けたときも埃が積もってたし
最近使われた形跡は無い…

『使われた形跡も…無いな…』

春「まぁでも調べるって言っちゃったし調べんとな…」

『せやね…』(あぁ…暗いの嫌や…)

平太「まぁこういう場所にこそね」

『あ、電気あった』

春「マジ？つけよ」

ﾊﾟﾁ

なに…これ…

春「平太これ…血だよね…」

平太「血にしても多すぎない？」

『でもこれ…完全に致死量は超えてる…
此処で誰か殺されたのか？』

平太「此処で玄関と同じ事が起こったのか？」

春「てなると藍美の偽物が死んだってことかな」

平太「その可能性はあるな」

春「血溜まりだけじゃ分からんな…」

『それじゃあ他を探してみようか』

平太「そうだな他を探そう」

血溜まり以外見つからないな
玄関の時みたいに肉片とかも無い
でもこの状況どこかで…

春「これ殺されたのは結構前だよね？
だいぶ乾いてるし、この部屋に入った形跡Aが言った通りそこまでもない」

『そうやな…
血もしっかり乾いとるし
埃も多少は積ってるからな』

春「でも最初の藍美の偽物が死んだ時以外
これらしき血痕はなにも見てないよね」

平太「俺の記憶では無いな」

『そうだな』

平太「よく見えなかったって言ってたけど
あの地下室になにかあるかもな」

っ…地下室か…

春「やっぱり徹底的に洗うなら
地下室を調べなきゃいけないってことが
分かったって事だね」

平太「でもミミちゃんが状態で帰ってきた地下室」

『おい！僕は』

平太「あ…そうだった」

こいつ天にでも送ってやろうか？
天なら神とか居ると思うから幸せに暮らせるぞ？

平太「うん、すみませんでした」

春「A凄い形相してるよ？」

『!?って、そんなことは良いんだよ
それより、地下は燃やしてたんだから
多分何も残ってないと思う』

平太「でも怖いな…」

は？何言ってるん？

春「そんなでっかい体して何言ってんの？」

平太「いや、俺も言うてニートだから」

春「まぁ、俺もただの高校生だよ」

『僕もただの高校生だしな…』

春「とりあえず此処にはもうなにも無さそうだし電話の方がどうなったか聞きに行こうか」

平太「確かにこれ以上は無さそうだな」

『じゃあ電話の結果を聞きに行こうか』

そう言って僕らは屋根裏を出た

黒沼さん飲んでるのコーヒーじゃなくてラーメン食べてません？→←屋根裏絶対何かあるやん！(正直行きたくねぇ)

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