死ねないあの子は松下村塾に【銀魂】【虚・吉田松陽】

結晶が53個 ページ5

Aside







｢う......うそ...嘘だ...........｣



松｢本当ですよ...｣




未だ雨は降っている......

いつしか私の目から涙が出でいた...



空から降る雨と私の涙が混ざり合い


地面に落ちていった




｢................う、虚.....様｣



松｢ええ......｣





手に持ってた太刀を地面に落とし


空いた手で口を塞いだ......



私の口から多くの感情が出そうで






虚様...いや、松陽は傘をさしている


それに比べて私はずぶ濡れで、誰のかわからない血が付いて

所々ボロボロになって


声を出さないようにして泣いている


松陽は少し遠い所にいて、

傘で表情などは見えないが


私を見る目は何か愛おしそうに見ている









少しづつ...少しづつ私は後ずさりして、


少しづつ......松陽は近ずいてきて



私は...........









松｢生きてて......良かった｣







｢ぅぅう......ぁああああああああああああああああああああああああ！！！｣






松陽に抱きしめられて......



松陽は持ってた傘なんてなかったかのように

放り捨て




ずぶ濡れの私を...



私を絶対に離さないようにと......


強く、強く抱きしめた...



私は口から手を離し、




全ての感情を




声と一緒に


出した






具体的には...........




｢松陽...........またありがとう...｣








それだけだ







松｢良かった...また.....会えた...........A...A｣


｢ぅ、うう...ァァァ｣



松陽が強く抱きしめてくるから


私も強く抱きしめ返した


どちらもずぶ濡れでね......









そして、



東の宙では



雨が上がっており






大きな虹が架け橋をかけていた......

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