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「ねぇ、私の事。いつから好きだった?」
「はぁ?なんでそんなこと聞くんだよ」
「いいじゃん。最後なんだし」
「……」
テラスの長椅子に座って
二人で日没を待っている
ココアはもう冷めきってるけど、ここで飲み干してしまえば、それまでのような気もして
じゅりも私も、あと数口を口にせずにいる
「……まぁ、はっきりと気づいたのは。ここかな」
「ここ?」
「二人で星見た時」
「じゅりって……」
「ロマンチストだね」
悪戯に笑ってやった
私は今、最高の気分
だってあのじゅりに一言言ってやったんだから
これ以上望むことがあるだろうか
「プラネタリウム行こうって言うやつが言ってんじゃねぇよ」
「それ、この町の人皆敵に回してるって知ってる?」
「の割には貸切だったけど」
本当に、ああ言えばこう言う
この男は
「Aは?いつから俺のこと好き?」
「……こんな生意気な男、嫌いだよ」
「はぁ?俺素直になったのに、それ?ないわー」
「うるさいよ、」
「俺当てていい?」
「Aは多分、見晴らし山でしょ。だってあの時、俺のことすげぇ見てたし」
「……違うよ」
違う、きっとその日じゃない
じゅりの顔が再び近づいてくる
私は反射的に目を瞑った
「ふっ」
「……え」
おでことおでこ、くっつく位置
にやりだろうか、にんまり、だろうか
じゅりの笑顔がやけに妖艶だった
「キス、されると思った?」
「……ばっ、ばっかじゃないの!」
おでこに、ゴツンっと軽く頭突きを返した
じゅりが「いてぇ」とまた笑う
「別に私は…」
「俺はしたかったけどね」
「……」
本当に、気を抜いちゃいけない
少しでも油断したら、この男の甘い言葉の数々に、私は心臓がいくつあっても足りなくなってしまう
「じゃあ、これだけ」
じゅりが私の背中、頭に手を回した
「……温かい」
「そう。俺意外とあったけぇの」
もう、星空なんか、見えなくていいと思った
こうして隣にいれるなら
こうして触れられているのなら
それだけで良いよ
「……じゅり、好きだったよ」
多分、初めて会った時からずっと
あの日から、私は多分
じゅりに魔法をかけられていたんだと思う
でもこの魔法は
きっともう、溶けるんだろう
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もも(プロフ) - るなさん» 2人の幸せを願ってくださり、ありがとうございます。ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました! (12月24日 15時) (
レス) @page16 id: f1fbacd12f (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - また離れるんかいな?早く結ばれて欲しい (12月24日 8時) (
レス) @page16 id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もも | 作成日時:2025年12月15日 22時


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