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じゅりがいなくなった後
私はしばらく寝込んだ
それは別に、風邪だとか、ウイルスだとか、変な病気になった訳でもなくて
ただ、無気力になってしまったといえばそうなのだが、何にもやる気が起きなくなってしまって
不甲斐ない私を心配するお父さんにも優衣にも
悪いことしてるという感覚だけはあった
それでも私が動き出せずにいたのは
やっぱり、じゅりとの日々は
私には刺激が強すぎたせいかもしれない
じゅりのキャップから、どんどんじゅりの匂いが消えていくのが寂しかった
もう、ここにはいないという事実が、苦しくて
私は現実から目を背けた
そんな私を再び動かしてくれたのは、やっぱり優衣で
仕事、忙しいっていうのに
休みの日は必ず家に来てくれて、沢山話をしてくれた
私も少しずつ、お父さんのそば屋も手伝ったり、たまに出かけたりするようになっていって
前を向こうと思えるには、半年も時間を要してしまった
それから月日が経つに連れて
どんどん頭の中にいるじゅりの影が薄くなって行くことが、怖いと思うのと
それでいいと思う自分もいて
いつか、じゅりが私の中で思い出として
残るようになってくれたらなんて考えてた
でも、
優衣に東京に来てと連絡があった昨日
内心は、もしかしたら何かの偶然でじゅりに会えたりしないだろうかとかそんなことばかり考えていることに気づいて
私は全然、じゅりを思い出になんか出来ていないどころか、したくないってことに気づいてしまった
だから、もし
もしまた会えたら、伝えようと思ってた
「じゅりが好き」
それは3年前も、今も変わらないまま
ずっと胸の中で抱えていたよ
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もも(プロフ) - るなさん» 2人の幸せを願ってくださり、ありがとうございます。ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました! (12月24日 15時) (
レス) @page16 id: f1fbacd12f (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - また離れるんかいな?早く結ばれて欲しい (12月24日 8時) (
レス) @page16 id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もも | 作成日時:2025年12月15日 22時


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