検索窓
今日:12 hit、昨日:2 hit、合計:339,725 hit

84 ページ37

Aside

















前もこんな感じだったなあ、









なんて空き部屋に2人で入って思う。

あの時の方が、まだマシかも






















部屋に入って椅子に座るのかなって思えば前に立ってる彼は全然動かない。









『… あの、壱馬く』


壱馬「………っごめん、!!」


『っえ?』









かと思えばいきなり振り向いてきて、深く頭を下げた



びっくりして呆然としている間もずっと頭を下げてて、






『ちょっ!!!いや、えっ!?頭上げて、!!?』








急いでそう言えばゆっくりと顔を上げた壱馬くん。









壱馬「…昨日、Aが部屋出て行ってから、"今の俺じゃなん探しに行ってもできんな"って思ってしまって、飛び出したAを放って帰ってしまって、」



『………、別に、そんな』


壱馬「昨日… あれから 家帰れた…?」


















そうだ、彼は私が熱を出したことを知らないんだ。

倒れた私をやましょうさん達が拾ったことも、

健太さん家泊まったことも、

抱かれたことも。




























私を見つめる壱馬さんの顔はとてもしんどそう。



……寝てなかったのかな、


隈も少し濃い。


















.









なんか、 なんか、ものすごく















『…… 腹立ってきた 。』


壱馬「っ………… よな、ごめ『壱馬くん、ごめんなさい』………は?」



『こんなに、壱馬くんを困らせちゃって、ごめんなさい。』



壱馬「…… 。」



『…昨日、熱出ちゃって、倒れかけてた私をやましょうさんと昂秀が拾ってくれたの。』



壱馬「熱…!?」



『うん 。 それでね、健太さん家が1番近かったらしくて、看病してもらってた、』



壱馬「…… そう、なんや 」



『何にも連絡しなくてごめんなさい 、

なんか、訳分かんなくなっちゃって…… っ!』



















一気に暗くなる視界









久しぶりに匂う









壱馬「……… よかったぁ …、」




『っ〜、』









大好きな香り









彼の腕の中はたまらないほど温かかった。

85→←83



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (1002 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2691人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

rii(プロフ) - めちゃくちゃ涙しました泣 最初に悲しいお話ですって書いてあったのでもうらんぺいじに戻れないのかな、このままいなくなっちゃうのかな、って不安でたまりませんでしたが良かったです、、最後。お話上手で感情移入しすぎてずっと泣いてました笑 (2021年3月26日 20時) (レス) id: 22c06d6a15 (このIDを非表示/違反報告)
rampageのトリコ - 涙が出ました。 (2020年12月24日 13時) (レス) id: 73ebbd5af4 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - もう、やばすぎました。涙目止まりませんでした。 (2020年9月1日 0時) (レス) id: d7a4fb41b5 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 私思うのです!毎回すごくいい話を読ませていただいてるのに、なぜ評価は一度しか出来ないのか!毎回すごく楽しみにしてます!楽しみにしてます!(大事なことなので2回) (2020年8月3日 22時) (レス) id: 3a0286c876 (このIDを非表示/違反報告)
ほくぶー(プロフ) - 健太さぁぁぁぁぁん!!すき!!健太との絡みもっと待ってます!更新頑張ってください! (2020年7月29日 1時) (レス) id: c26ab928bd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:杏都 | 作成日時:2020年5月11日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。