私の存在価値 2

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Aside




















健太「…… A 、」


『んっ…… ぁ、 けんた さん』







久しぶりに感じる いつもと違う身体のだるさ







目を開けた時、髪の濡れた健太さんが

ぽたぽたと私の頬に水を落としながら 覗き込んでいた














健太「身体、流してきな」


















深夜3時。






… 事が終わったのは何時だったっけ









健太「30分くらいそのまま寝ちゃってたよ、A」







見透かしたように健太さんが話しかけてくる










『……… 疲れましたもん』


健太「なにそれ褒めてる？けんたテクニシャンだった？」


『うるさいです』



健太「ほら、ソファーでやったから身体痛いでしょ？せめてあったまってきて」


『……はい』


健太「昂秀とやましょうは寝てるから。大丈夫だよ」




















.













健太さんが出してくれた新しいシャツを持ち、浴室までの廊下を歩く













まだ下腹部には少しだけ熱が残っていて、


思わず浴室のある扉に触れた手が止まる





















健太さんの表情 、 体つき 、 私の名前を呼ぶ声


























『…… 結構 男の顔してたな』


「なにが？」


『〜〜っ!!?』









ついポロッと零れてしまった言葉



それを拾うように背後から 声が聞こえた








.

























『…… やましょう、さん』





ゆっくりと振り返れば、寝室の扉に体をもたれかかっているやましょうさんの姿









彰吾「2人揃って やな事やったなあ、」


『 、 起きてたんですか 』


彰吾「水飲みに行こ思ったら バッチリ喘ぎ声聞こえてきた

昂秀は相変わらず爆睡やけどな」



『…… 。』



彰吾「 ははっ、 そーんな気まずそうな顔せんくても、笑



安心しぃ。


しゃあなしな、Aの為に俺も悪者になったげる」


『…… え？』


彰吾「黙っててあげる。壱馬にも、メンバーにも。


どうせ健太は俺起きてたこと知ってるし。」


















.


























二度とあんな女の声したAはごめんやけど





































少し皮肉ったらしく言ったやましょうさんのその言葉に


答える気は無い、そう告げるように浴室へ入った。

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