紅一点やらせてもろて 。3

良い距離で ページ48

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壱馬side











最近、思うことがある。









瑠唯「A〜」


『はーい』


樹「健太さん、ここの振り見てもらってもいいですか？」


健太「いいよー」


『そのデザインでいくなら配色変えましょう』


瑠唯「あー確かに」


健太「そこ間違ってるよ。そうじゃなくて、、こう！」


樹「あー、なるほど」












……あの二人、最近話してるの見たことないなあ











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『っへ？』


壱馬「せやから最近どうしたんやろって」









リハ後にAだけ呼び出して、その話題を振る


俺は真剣に言ったつもりなのに当の本人は目の前でキョトン顔。


…気のせい？ではないか (笑)









壱馬「前は健さんとか、よくAにくっついてたやん？」


『あったねえ』


壱馬「喧嘩？」


『そんなんじゃないよ (笑)』



『ただ今はRAMPAGEに専念しようってなってるだけ』


壱馬「専念、」


『うん。

ほら、私と健太さんってさ、気持ちの高低が激しいでしょ？

丁度2人ともお互いに対しての気持ちが低い方で、
それに仕事が増えてきてそこまで配慮するのも難しいから
あんまり今は接しすぎない方がいいね、って話したんだよ』



壱馬「へぇ…」



『だからしばらくは必要最低限関わらないようにしてるだけ。

壱馬だって嫌でしょ？仕事詰め詰めで疲れてんのにめちゃめちゃ話しかけてくる人』


壱馬「まあ、そうやな」


『そういう事だよ』


壱馬「……なんか、凄いな」


『そんな感心する程じゃないって (笑)』






当たり前だもん






俺の目を見ずにそう呟いたAにちょっとだけの寂しさを感じた



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