No.47 ページ2
･JN
採血したものは、奥の研究室に運んだ。
あとはスヨンさんがやるんだろう。
SY｢ありがとう、ソクジン。｣
JN｢いえ。｣
SY｢あとは私がやるよ。Aのことも見ておく。｣
JN｢でも、｣
SY｢いいから。｣
有無を言わせない声色。
こういう時のスヨンさんに口答えするのは……気が引ける。
TH｢スヨンさん。｣
テヒョンイが不安そうな顔で奥の部屋に入ってきた。
テヒョンイの後ろにはジミナとジョングガもいる。
TH｢Aになにするの。｣
SY｢血液検査だ。｣
TH｢……さっきジンヒョンが血を抜いたでしょ。じゃあもう連れて帰っていいよね。｣
SY｢駄目だ。まだ終わってない。｣
TH｢他に何するの……！｣
スヨンさんはテヒョンイをじっと見つめる。
テヒョンイも負けじと見つめ返していた。
SY｢Aは痛い思いも苦しい思いもしない。軽い身体検査をするだけだ。｣
TH｢……。｣
納得のいかないテヒョンイ。
僕も同じ気持ちだ。
JM｢テヒョンイ、行くよ。｣
それは周りにいるみんなだってそう。
だけど、俺たちに今更スヨンさんに反抗するなんて出来ない。
カジ王国からAを攫った実行犯は俺たち以外のなにものでもないから。
そもそもこの研究が目的だから。
テヒョンイは最後までAを見つめながら、ジミナに連れられる。
ジョングガは、そんなテヒョンイの横を通り、眠るAの頬に手を添えた。
JK｢今日は、みんなで運動するって約束したのに……ごめん。｣
……そんな約束してたのか。
JK｢明日こそ、みんなで遊ぼう。｣
そんな約束、また破るかもしれないのに。
ジョングガは髪を撫でて部屋を後にした。
研究所。
それはここジュブ島の最南端に位置する。
スヨンさんが責任者であるこの研究所の職員は、僕ら7人。
僕は医者だしユンギは薬屋……
他にだってそれぞれ職業もあって、研究員とは名ばかり。
昔から仲の良かった僕らがスヨンさんを中心に集められた、ただそれだけのチーム。
YG｢テヒョンイ。しっかりしろ。｣
TH｢……ヒョン、｣
実際に研究職を行うのはスヨンさんだけ。
僕らはスヨンさんの駒ってわけだ。
NM｢……｣
HS｢ごめん、ナムジュナ。Aに睡眠薬を打たせるの、辛かったよな。｣
NM｢いや。｣
僕らは望んで駒になった。
後悔はない。
TH｢……A、｣
この島を守るために、必要な手立てだったんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 270人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あい(プロフ) - このお話大好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (2021年9月4日 15時) (
レス) id: fc16481cf6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し77872号(プロフ) - あさん» 一気読み！ありがとうございます！ご期待に添えることができるように頑張ります！ (2021年9月1日 10時) (レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
名無し77872号(プロフ) - ヌナさん» ありがとうございます！頑張りますー！ (2021年9月1日 10時) (レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - はじめまして！とても面白くて初めから一気読みしてしまいました！更新大変だと思いますが、頑張ってください！！応援しています！ (2021年8月25日 4時) (レス) id: bd5aea29b2 (このIDを非表示/違反報告)
ヌナ(プロフ) - ほんっっっっとに面白いです！大好きですこの作品！更新頑張ってください！ (2021年8月22日 22時) (レス) id: 0a8f295be4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みぞのなか x他1人 | 作成日時：2021年8月19日 21時
