No.43 ページ47
･JM
リビングがやけに静かになった。
スヨンさんは実験室に向かうと行って帰ってこないし、テヒョンアとジョングガは風呂に行った。
ヒョンたちはみんないないし、残ったのは僕とAだけ。
JM｢……長かった。｣
隣のソファでうたた寝をしているAの髪をすくう。
サラサラの黒髪に、長いまつ毛。
東洋人なのか西洋人なのか分からない。
ただ美しい顔立ちに、まずは一目惚れした。
カジ王国の国民はみんなこんなに綺麗だったりして。
それともA王子は特別？
JM｢A。僕の部屋に行こうか。｣
｢……、｣
寝ぼけて目を擦ろうとするから、その手を掴んだ。
JM｢抱っこしてあげようか。｣
｢……いい、です…｣
JM｢……甘えていいんだよ。｣
寝ぼけた君は赤ちゃんみたいだね。
｢……｣
しばらくぼーっとして歩こうとしないから、横抱きにして持ち上げた。
特に抵抗もしないから、そのまま廊下を歩く。
今日のパジャマはナムジュニヒョンの。
袖や裾を折りまくって、かなりダボダボだ。
ナムジュニヒョン、もっと他に服あったでしょ。
僕の貸してあげたのに……雑なんだから。
部屋につくとベッドにおろして毛布をかけた。
部屋に着くまでに寝てしまったみたい。
ほんとに赤ちゃんじゃん。
連れてきたのは、Aの部屋。
JM｢……。｣
僕はジョングガみたいに隣で君に安らかな眠りを与えることは出来ない。
だから、ここで一人で寝てくれよ。
JM｢おやすみ。｣
額に触れる程度のキスを落とす。
僕にAみたいな魔法が使えたら、人のために役立てたいと思うだろうか。
だって嫌でしょ、よく知らない人にキスなんかするの。
Aは、あのままカジ王国にいれば、第1王子として、王位継承者としてその王家の義務みたいなものを守っていたのかな。
JM｢僕なら、嫌だよ……｣
テヒョンアなら、良かったの？
それとも、誰にでもするの？
……僕は、駄目なの。
『……─────ナー！Aをどこにやったのー！』
ああ、風呂から出た2人が騒いでる。
うるさいから鎮めなきゃ。
おやすみ、A。
また明日も君は笑顔でいられるよね。
部屋を出て、すぐにテヒョンアとジョングガと目が合った。
二人の口が開く前に、手で口を塞ぐ。
JM｢うるさい。Aはもう部屋で寝てるから。｣
TH｢えー｣
JM｢また明日。｣
JK｢明日はAと筋トレするんです！｣
はぁ、これだから筋肉兎は……
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名無し77872号(プロフ) - スミスキーさん» ありがとうございます！しっかり伏線回収したいと思います！ (2021年8月19日 21時) (
レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
名無し77872号(プロフ) - お豆腐さん» ありがとうございます！続編も出ましたので是非チェックお願いしますー！！！ (2021年8月19日 21時) (レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
スミスキー(プロフ) - この小説面白くて凄く大好きです！！更新頑張ってください！！ (2021年8月14日 12時) (レス) id: 78ab9a25ad (このIDを非表示/違反報告)
お豆腐(プロフ) - この小説すごく面白くて大好きです！！更新されるたびにニヤニヤしながら読んでしまってます笑 (2021年8月14日 8時) (レス) id: 236bbfcab0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し77872号(プロフ) - ヌナさん» ありがとうございます！コメントめちゃくちゃ嬉しいです笑 これからもよろしくお願いします！ (2021年8月2日 19時) (レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぞのなか x他1人 | 作成日時：2021年7月14日 0時
