No.38 ページ42
･YG
TH｢あ"〜……染みる……｣
おっさんみたいな声を出してベットの上で唸るテヒョンア。
平気そうな顔をしてる割に、怪我をしている箇所が多くて驚いた。
石がくい込んで結構……かなり、痛そうな怪我でも平気なフリしてる。
あんなにダイブする形でAに抱きついたらそうなるだろうけど。
JN｢はい、全部完了！ユンギがちょうどいい薬持っててよかったね。｣
TH｢ありがと、ヒョン。｣
その時、ガラガラ、と診療室の扉が開いた。
ジミナに抱き上げられたAが半べそかきながら現れる。
ジンヒョンと顔を見合わせた。
やっぱりAは……
｢テヒョンさんっ、｣
少しだけ、精神年齢が低いのかも。
だけど年相応になにか鋭い目をする時があるから分からない。
たった二日程度じゃ、な。
そもそも俺はただの薬屋でジンヒョンも町医者。
精神科医でもなんでもないからハッキリとは分からない。
TH｢またテヒョンさんって言ってる。ヒョン、でしょ？｣
｢テヒョンイヒョン、｣
TH｢そう！｣
ガシガシとAの頭を撫でるのは包帯が巻かれた腕。
その腕をじっと見つめて、また悲しい顔をするA。
TH｢自転車で転んだくらい、どうってことないよ。｣
｢……。｣
TH｢……A？｣
テヒョンアの手を取って、腕を眺める。
……なんか、変な空気になってねーか？
そのままじーっと見つめて、何か考えてるみたいだけど……。
それから、意を決したように口をきゅっと結んだA。
｢｢｢｢｢｢｢！！！｣｣｣｣｣｣｣
｢……、｣
口をパクパクさせながらAを見つめる一同。
俺も例外ではない。
ちゅ、と小さく音を立てて、テヒョンアの手の甲にキスをしたのだ。
TH｢ちょ、Aっ、｣
｢テヒョンイヒョン、ごめんなさい。｣
ベッドに乗り込み、怪我をした足や腕、全てにキスを落としていく。
TH｢Aっ、いったん、すとっぷ、｣
……なんで俺は、弟がキスに悶える姿をこんなにまじまじ見てるんだ。
あと他。
特にジョングガ。
目ぇかっぴらき過ぎてるけど大丈夫か？
死んでないか？
｢他、他は、ないかな、｣
TH｢きゃーーー！！｣
Aは夢中なもんだから、ガバッとテヒョンアの服を捲ってまさぐりだした。
これにはテヒョンアも慌ててAの手を掴む。
TH｢一旦、やめよっか……！｣
｢でも……！｣
ぜぇぜえ息してるテヒョンアと必死なA。
はぁ、カオスすぎる。
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名無し77872号(プロフ) - スミスキーさん» ありがとうございます！しっかり伏線回収したいと思います！ (2021年8月19日 21時) (
レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
名無し77872号(プロフ) - お豆腐さん» ありがとうございます！続編も出ましたので是非チェックお願いしますー！！！ (2021年8月19日 21時) (レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
スミスキー(プロフ) - この小説面白くて凄く大好きです！！更新頑張ってください！！ (2021年8月14日 12時) (レス) id: 78ab9a25ad (このIDを非表示/違反報告)
お豆腐(プロフ) - この小説すごく面白くて大好きです！！更新されるたびにニヤニヤしながら読んでしまってます笑 (2021年8月14日 8時) (レス) id: 236bbfcab0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し77872号(プロフ) - ヌナさん» ありがとうございます！コメントめちゃくちゃ嬉しいです笑 これからもよろしくお願いします！ (2021年8月2日 19時) (レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぞのなか x他1人 | 作成日時：2021年7月14日 0時
