No.37 ページ41
･A
びっくりして、振り返っちゃった僕が悪い。
｢わっ、！！｣
TH｢A！｣
前をしっかり見ろって、ユンギさんに教わったばかりなのに。
絶対に手を離しちゃダメって、ソクジンさんに教わったばかりなのに。
心臓がひゅっと鳴って、バランスを崩した。
｢……っう、｣
TH｢……いって、｣
JM｢二人とも！！｣
JN｢大丈夫！？｣
みんなが駆け寄ってきて、瞑っていた目を開ける。
｢……！｣
TH｢A……大丈夫？｣
あんまり痛くないなって、不思議だった。
僕はテヒョンさんを下敷きにして倒れたんだ。
｢てひょ、さ……｣
TH｢んー、大丈夫だよぉ俺は。｣
｢血が…、テヒョンさん、｣
腕や足から血が出てる。
僕を抱きしめるように守ってくれたから、自分の身を守ることをしなかったんだ。
自転車に下敷きになって、青くアザができてる。
｢……ごめんなさいっ、｣
TH｢だいじょーぶ。泣かないで、A。｣
僕、泣いてなんか、
JM｢テヒョンア、消毒しよう。｣
HS｢Aも痛いとこない？｣
僕はない、だけどテヒョンさんが、
TH｢大丈夫だから、ほら、立てる？｣
｢……うん、｣
テヒョンさんが先に立って、僕に手を差し伸べてくれる。
土だらけのその手を取って僕も立ち上がった。
JN｢もうテヒョンア、自業自得だよー？勝手に手を離したりするから！あぶないな！｣
TH｢へへ、ごめんなさい。｣
YG｢すっげー効くけど染みるやつ塗ってやるからな。｣
TH｢ユンギヒョンいじわるだなぁー。｣
平気な顔して二人に連れられるテヒョンさん。
JM｢A。｣
｢ぁ、｣
ジミンさんに抱きあげられた。
｢僕、歩けます…！｣
JM｢んー、僕がこうしたいの。ちゃんと掴まってて？……ジョングガ、自転車持ってきてね。｣
JK｢はーい。｣
なんでこんなに、優しいんだ。
なんで全部許してくれるんだ。
僕、なにかいいことしたのかな。
あなたたちに、気に入って貰えるようななにか、
｢……っい"！｣
ペシッと、おでこに鈍い痛み。
JM｢なにか難しいこと考えてる？｣
｢え、｣
JM｢もっと素直に受け取って。僕らはAのことが好きだよ。｣
｢……！｣
好き……？
JK｢今のは痛そう……｣
JM｢愛のデコピンだよ。ジョングガの方が強いじゃん。｣
JK｢え。｣
好きって、僕のこと？
出会って、2日も経ってないのに。
｢……。｣
僕のこと、研究対象にしか見てないはず、なのに。
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名無し77872号(プロフ) - スミスキーさん» ありがとうございます！しっかり伏線回収したいと思います！ (2021年8月19日 21時) (
レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
名無し77872号(プロフ) - お豆腐さん» ありがとうございます！続編も出ましたので是非チェックお願いしますー！！！ (2021年8月19日 21時) (レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
スミスキー(プロフ) - この小説面白くて凄く大好きです！！更新頑張ってください！！ (2021年8月14日 12時) (レス) id: 78ab9a25ad (このIDを非表示/違反報告)
お豆腐(プロフ) - この小説すごく面白くて大好きです！！更新されるたびにニヤニヤしながら読んでしまってます笑 (2021年8月14日 8時) (レス) id: 236bbfcab0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し77872号(プロフ) - ヌナさん» ありがとうございます！コメントめちゃくちゃ嬉しいです笑 これからもよろしくお願いします！ (2021年8月2日 19時) (レス) id: 7a2b063138 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぞのなか x他1人 | 作成日時：2021年7月14日 0時
