【エトラちゃんは見た】日常との出会い【噂のスカッと】 (ページ10)

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日常との出会い【9】ページ10

タチバナ｢着替えは後で持って行く｣

ゆあん｢は〜い｣

俺はゆあんがシャワーに行ったあと、自室からテキトーにシャツやらズボンやらを持って来た。

コンコン、と脱衣場のドアをノックして中へ入る。

タチバナ｢着替え持ってきた…ぞ｣

バサバサッと音を立て、着替えを落とした俺。

同時に顔が熱くなる。

そこにいたのは紛れもなくあいつだった。

うさ耳リボンもなければ三つ編みもおろしているが、ゆあんだ。

……ただし、その体は"女"だった。

下は履いているが、その手には下着が握られており

背中を向けてはいるがつまり…半裸状態であった。

※トレス素材使用※

タチバナ｢……っ、すまん…！｣

俺は脱衣場から出るとドアを閉め、ドアに背中をつけた。

ゆあん｢……あの、タチバナさん…？｣

下着を着け、俺が持ってきたシャツを着たゆあんがドアを開ける。

タチバナ｢……お前…女…だったのか……｣

目を逸らしながら尋ねる。

ゆあん｢あ〜…まぁ、戸籍上は

でもそんなのどうでもいいじゃないですか

"性別"なんてただの情報、壁に過ぎないんですよ｣

タチバナ｢……そうか…｣

俺の顔はまだ熱いままだ。

しばらくして、落ち着いた俺はゆあんから色んなことを聞いた。

"性別"についてはもちろん、両親が他界していること

今は7つ上と10個上の兄と3人で支え合っていること。

タチバナ｢……そうか、辛かっただろ｣

ゆあん｢まぁ、はい…

けど今は兄達がいますし、全然平気ですよ｣

その後もしばらく話し込んでしまった。

タチバナ｢そろそろ遅いし寝るぞ｣

ゆあん｢は〜い｣

元気に返事をしたゆあん。

タチバナ｢……ホントにソファでいいのか？

別に俺がソファで寝てもいいんだぞ？｣

ゆあん｢ご心配なく〜｣

というわけで俺は自室のベッド、ゆあんはリビングのソファで眠ることに。