【エトラちゃんは見た】日常との出会い【噂のスカッと】 (ページ3)

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日常との出会い【2】ページ3

しばらく走って曲がり角を曲がった時

ゆあん｢へぶっ…！｣

また誰かにぶつかった。

ゆあん｢痛た…｣

と、鼻をさすりながら前を見ると

どこからどう見ても現役ヤンキーの学生が4人ほど。

正面には曲がり角も直進も含めて道を塞ぐように立つヤンキー達

背後からは走って追いかけてくるヤンキー(らしき人)

……あれ、これやばいんじゃね???

｢ンだテメェどこに目ェつけて歩いてんだゴルァ！！｣

｢転んで怪我でもしたら慰謝料払えんだろうなァ！？｣

｢お前その制服…宇和佐高校の生徒かァ？｣

｢それがこんなとこに何の用だゴルァ！！｣

うるさいなぁ…声でかいなぁ…血管とか切れないのかなぁ…

ゆあん｢あの、前見てなかったのは謝るんでそこどいて貰えます？｣

｢あ"ぁ！？｣

ゆあん｢うるさっ…｣

｢じゃあここどいてやるからテメェ、金出せよ｣

ゆあん｢……はぁ？｣

後ろからお兄さんが迫る中、僕は目の前のヤンキー達に｢何言ってんだこいつら｣と思ったのであった。

ゆあん｢いや、お金関係ないじゃないすか｣

｢い〜や、あるね！

慰謝料だよ、慰謝料！｣

……何言ってんだろうこの人

｢おい早くしろよ！｣

と、ヤンキーのうちの一人が僕の三つ編みを掴み、勢いよく引っ張った。

ゆあん｢痛っ…！｣

その時

｢避けろ｣

後ろから声がしてとっさにしゃがむ。

それとほぼ同時に勢いよく、力強く

拳が飛んできた。

僕が立ち上がると、僕の三つ編みを引っ張ったヤンキーはその場に倒れていた。

｢おいガキ｣

さっきと同じ声がした。

ヤンキー達の顔が青ざめていくので振り返ってみる。

ゆあん｢ッ!?!?｣

するとそこには、鬼の形相でヤンキー達を睨む

先程の見た目ヤンキーのお兄さんがいた。

｢ひっ…！｣

｢すいませんでした…！｣

｢お…おい行くぞ…！｣

倒れた子を担いで走り去るヤンキー達。

ゆあん｢だっさ〜…｣

と、それを見送る僕。

｢おい、お前｣

ゆあん｢ひょえッ！！｣

突然声をかけられ肩がビクッと跳ねる。

ゆあん｢おっ…お金ならあげられませんよ…！！｣

｢はぁ？何言ってんだお前｣

ゆあん｢へ？｣

ゆっくりと振り返るとお兄さんの手には僕のハンカチが握られていた。