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泣きそうな顔の女の人 ページ4



五「おーい、Aー起きてるー?」


あの教師(クズ野郎)の声がする

あんにゃろ…この間、ボコされた恨み…忘れてないからな…


五「まーだ昔の事引き摺ってるの?」

『普通…四肢を折られて忘れられるかよ…』


あの時、一年達の目の前でバキバキにされたのは…絶対どっかで報いてやる…!!!!

まだ治ってねぇし…


『で?私は何処に連行されるの?』

五「寮の共有スペース♡」

『殺す』


馬鹿だろ

寮の共有スペースまでどんだけ距離があると思ってるんだよ

コイツ引き摺ってくから痛いし

止めても無駄足だけどな(泣)


『行き先に真希ちゃんいる?』

五「いるー」

『よし、ナイス五j』


…………

エー………

私の目の前には真希ちゃんと恵君を抜いて合計十人の……多分高校生達が突っ立っていた

とりあえず…


『……ごめん、もしかしてこの目隠し不審者にでも誘拐されたの?』

五「そのかろうじて繋がってる両足両腕引き千切ってやろうか!!??」

「ヒィッ…」


__________

改めて五条(馬鹿)の自己紹介が終わる

てか、傷治させて←


「あ、あの…」

五「ん?どしたのー?」


緑がかった黒髪のフワフワ毛の少年が、ちょっとおどおどしながら私を見た


「その女の人の怪我放っといたら危ないですよね」


先程のおどおど雰囲気は何処へやら

真剣に私の怪我を心配している

とてもじゃないけど見れる状態じゃない私の怪我を見ても、私の心配だけをしている

あぁ…気になるなぁ……


五「あ、ヤバ」


僅かに体を動かすと激痛が四肢から伝わる

でも私は痛みなんか興味無いし、四肢が元に戻らなくてもどうでも良い…興味無いから


「は……」


五条(馬鹿)の抑え込む手なんて興味無いし放置、私は今…あの子が気になるの

私の無い足であの子に近寄り、無い腕であの子を


五「それ以上は…首、折ると思えよ」


伸ばそうとして、五条(馬鹿)に脱臼させられた右腕を見て正気に戻る

目の前には明らかに恐怖やら…とにかく良くない感情がごちゃまぜになっている、フワフワ毛の少年

また、人を、襲おうと、してしまった


『ぁ………っごめん、ね。』

五「真希、落ち着かせるの頼んだ」

真希「ハァー……ほら、行くよ」


突如として絶望に突き落とされた私は、大人しく真希達に手を引かれて医療室に向かった

早く、無くしたい

本当にこの人教師…??→←絶対に誰か破るよね、プリント



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作者名:水泳進化人 | 作成日時:2021年8月17日 14時

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