コードネーム＝BLUEからの報告 ページ45
次の定例報告会
「じゃあ 今月も 相葉ちゃんの
すくすく情報 交換会始めるねぇ」
のんびりした口調で
頭の後ろを かきかき
彼は
大野智
我らが リーダー
普段は釣りと芸術と自由を愛する男だが
いざ というときには
本当に頼りになる存在
「ねえ 大野さん いったい何したんです？」
待ってましたとばかり
にのは リーダーの顔をぐいと覗き込みながら
真剣な眼差しでたずねてる
「本当 智くん いったいどんな手を
つかったのさ？」
翔さんも リーダーにぐぐっと詰め寄る
当のリーダーは
苦笑いしながら 相変わらず
頭の後ろを かきかき
そう 本当にどんな手段で？
もしかして……
俺達の事務所の噂
各グループのリーダーにのみ伝えられている
あれか………？
エマージェーシーライン────
それは各グループのリーダーにのみ
伝えられている裏技中の裏技
最終手段であり
めったな事で発動は無い と伝わる代物
芸能界のあらゆる手段を駆使して
何であろうと動かすことが出来る
なんて噂がある
けれどそれはあくまでも
自社のタレントを守るため
300％の自信を持って こちらに非は無い
と言えるときのみ発動するらしい
しかし それもあくまでも噂レベル
実際のところ その真実を知るのは
あの のんびりしたリーダーのみ
俺達には決して
証されることはないだろう……
「それがさぁ……
結論から先に言うと
結果的に何もしてないって事になるのかな？
まあ そうだよな うん
おいら 何もしてない……」
リーダーの歯切れの悪い話しっぷりに
こちらもどことなく煮え切らない
「いや でも リーダー
“Ｘ”のヤツ 自分から辞めるって……」
自分のひいきのタレントが
干されそうになったからって
危ない橋を渡ってわざわざ
仕返しに来るようなヤツ
何かがなければ
簡単には身を引かないと思うんだけど……
リーダー 前回の報告会で
考えがあるからって言ってたよね
何かしてくれたから 辞めたんじゃないの？
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作者名：43 | 作成日時：2018年11月17日 10時
