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「まぁくんがこの話を蹴ったことで
スポンサーも次のタレントを
探すわけですよね
そこで ○○君が
このCM出演に目を付けたんです
何とかのし上がりたかったんでしょうね
大分 色々な所に 手をまわして
やっと候補に名前が上がるところまで
たどり着いた…」
「だけど ○○の悪い噂が
スポンサーの所にも届いた
だから○○は 半分決まりかけてた
CM降ろされたんだ
だから相葉ちゃんの事恨んでんだよ…」
「ちょっと オジさん
おいしいトコだけ持って行かないで下さいよ
しかも だから恨んでるって
いまいち 理由が分かりにくいんですよ」
珍しくリーダーが にのの話を遮って
説明してくれたけど
にのにピシャリと言われ
眉を八の字に曲げて 口を尖らせ
ちょっといじけるリーダー
まだ ぶつぶつ何か言ってる
「で にの
何で雅紀は恨まれなきゃならないんだ？
○○の 自業自得じゃないか」
翔さんはリーダーにかまわず
にのにたずねる
「だからですね
○○君が外されて やっぱりまた
タレント探しをしなきゃならなかった
スポンサーは １日で国内で撮影完了する
プランに変更して
また まぁくんを キャスティングしたんです
それなら ということで事務所も
OK出したんですけど
そこで 黙ってなかったのが ○○君サイド
自業自得だった事は棚にあげて
まぁくんを逆恨みして
終いには まぁくんが
○○君の有ること無いことを
スポンサーにリークしたって
言い出したらしくて……」
「“Ｘ”氏がまーに 仕返しにきたって？」
無茶苦茶だ！
あり得ないっ！！
こんなバカな話があるかっ！！！
静まり返った部屋の中
眉を潜め一点をグッと睨み付ける者
腕組みをして悲しそうに目線を落とす者
溜め息をつき天井に視線を泳がす者
膝にあった手が拳に握られ微かに震える者
みんなの怒りが
じわりじわり伝わってくる────
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作者名：43 | 作成日時：2018年11月17日 10時
