◎ 優しすぎる彼氏 (ページ35)

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大倉side
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傷つけていた。

というか、本間はAが傷ついていたことを気づいていたのかもしれへん。

なのに俺はAに甘えて、甘えまくって、こうなるまで動かんかった。

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大倉「 ……まだ泣いてる(笑) 」

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腕の中でまだ子どものように泣くAを見て笑ったけれど、俺のせいで泣かせてるんやから胸が痛む。

ただ一つ心から思うのは、良かった。

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こんなに大切で大事な宝物を失う前で、ほんまに、良かった。

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大倉「これからは女の子の連絡先消すし、必要最低限会話もせんから、」

大倉「変わらず俺の横におってよ、A 」

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嬉しそうな顔してくれるかな、安心してくれるかな、なんて思ったけれど腕の中にいたAは首を振っていた。

えっ、やっぱコイツとは付き合っていけへんって今なったん？離れろやって？え？なに？なんで？

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『女の子でも、友達は友達、でしょ？』

『今まで通り、仲良くしてほしいよ』

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心臓が、きゅ、と傷んだ。

ここまで泣かせといてこんな事言わすなんて、俺って全くAのこと知らんかったんやな。

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大倉「もうお前だけおったらえーねん、俺の人生」

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