◎ 優しすぎる彼氏 (ページ19)

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また、今日も目を逸らし続けていれば幸せでいれるのだろうか。あたしが我慢すれば、

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暗闇に堕ちてしまいそうになる

いっそこのまま何もかもなくなってしまえばいい

忠義なんて、すきにならなきゃよかった

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人気のない道端に響くのはあたしの泣き声だけ、のはずだった。

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「 A！」

「なに、してんのってば」

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聞きなれた声、フワリと香るいつもの匂い。

顔を上げると、彼は困ったように笑ってあたしの涙を掬った。

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『しょお、ちゃ、』

安田「おん、しょおちゃんやで～なにがあってん～そんな悲しそうな顔して～」

『ただよ、しといると、しんどいっ…… 』

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安田「 …おーくらなんてやめて、俺にせぇへん？って言うたら、怒る？」

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章ちゃんに、強く抱きしめられたのはこれで二度目だった。

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