◎ 優しすぎる彼氏 (ページ1)

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かれしについてページ1

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「ほんっまにごめん！！！！」

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大学の中庭で人目をはばからずに頭を深々と下げるこの男は、彼氏の大倉忠義。

高校二年生から付き合い始めて今年で三年の付き合いになる。

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大倉「今回は断ろうって思ったんやけど、」

大倉「普段なら集まりにこーへんヤツらが居るって聞いて… 」

大倉「で、でも次はぜっったいに断るから！」

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あたしの顔色を伺いながら謝り続ける忠義。

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昔から、こうだった。

どんなに前からしていた約束でも、忠義は仲のいい友達に誘われると断れない性格で。

高校生の頃は集まりに当たり前のように行く忠義にも、忠義にベタベタする女の子にも腹が立った。

だけど付き合いが三年も経てば、それが当たり前になっているから慣れてしまうのだろう。

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『 …その、次は断るってセリフ聞き飽きたから期待してないけどね』

大倉「ホンマごめん……A～」

『 ……帰り、シュークリームね』

大倉「っ！おんっ！連絡するな！」

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…優しすぎるというか、ただのバカというか

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