桜のしかばね

偶然 ページ43

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LY「…………何だか、顔色が優れないね」








『ちょっと、眠れなかったんです』







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イーシンオッパに指摘されたように、
薄いクマを作った私は昨日の出来事を話した





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LY「あぁ、だから濃くなってるんだね」








『……？？……濃い？？』








クマですか？と聞き返すも、いつかのように笑ってはぐらかされてしまう









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だけどイーシンオッパは重要な言葉を残してくれた








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LY「最近どんどんAに近付いてる人物は……少なくとも幸運の持ち主では無いようだから気を付けてね






……といっても、距離を開くのなんて無理だと思うけど」






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私に近づいている人物、なんて




この話の流れでは唯1人しか浮かばない







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『……なんで無理なんですか？』







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イーシンオッパは、澄んだ瞳を細めて儚く笑んだ






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LY「偶然、なんて此の世の何処にも無いんだ。」






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universeの入口が開かれる音が鳴る







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LY「Aちゃんが偶然だと思い込んでるものは、実は全て必然なんだよ」








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一時停止する私の後ろで聞き慣れた低い声




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CY 「あれ？Aちゃん、ここで働いてたんだ」







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LY「お会計お願い……」






さっきと打って変わって真っ青な顔をしたイーシンオッパが呟いた





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『え、あ、はい、承ります……』





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イーシンオッパは、私を見つめたままのパク先輩の横を大きく避けて通った






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CY 「………………」








チラッとイーシンオッパを冷たく見下ろしたパク先輩








『っ……パク先輩、昨日ぶりですね』








CY 「バイトってあの居酒屋だけだと思ってたよㅋㅋ凄いね、掛け持ちしてるんだ」








だけどすぐに私に視線を戻した先輩は








いつも通り貼りついた笑みを浮かべていた









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