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「うん？君は……？」
「え、ええと、高峯の、知り合いというか友達というかなんというか…」
「！なんと！た、高峯に女の子の知り合いが…！？」
高峯に女の知り合いは珍しいのか…。
高峯の平素の所業を見ていれば納得もできる。
恥ずかしい気持ちになりながらも、私は微笑んだ。
「君も高峯に用事があるのか？」
「は、はい」
「俺は朝練を呼びに来たんだ。高峯のやつ、俺が呼びに行かないと来なくなってしまってな☆特にこの時期は！」
「…ふふっ、寒いですし、高峯の気持ちもわかりますけどね」
彼の言うことが真実なのかどうかは分からないが、感じの良い言い方で自然と綻んでいた。
「えっと、高峯の…先輩ですか？」
「そう！守沢千秋だ！部活の先輩でもあり、ユニットの先輩でもあるぞ！」
守沢千秋。そう名乗る彼の第一印象は、『熱血』だ。
元気が有り余っていて、笑顔がとても眩しい。そのせいか、親しみやすそうにも感じる。
「高峯、学校ではどうなんでしょうか？」
「うん？うーむそうだなぁ、学校の時以外の高峯を知らないからなんとも言えな…いや、この朝の様子だと、そんな変わらないのかもなぁ」
守沢さんが屈託なくははは、と笑うのに釣られて、私もくすくすと笑った。
「いつも気怠げで、感情が分かりやすいやつだな！だがその分、やる時はやるし、公私混同を弁えてると思うぞ！」
拳を胸の前に掲げて、ウインクを繰り出す仕草から、アイドルとして素行から意識しているのだと思った。
高峯を咎めない言葉を聞き、良い先輩に出会えたのだと、心の底から安堵した。
「ふふっ、そうなんですね。よかったぁ」
「君は高峯と親しげのようだが…一体どういう関係なんだ？」
その質問に、肩の辺りがぎくりと硬直した。
関係。その言葉を聞いて出しゃばったのは、恋愛感情で繋がった理想の関係だった。
私はすぐに取っ払い、事実を言う。
「………お、幼馴染です…」
先程緊張して友達だの知り合いだのなんだのと言ってしまったため、今更改変するのを恥じらったのだと思う。声が普段より小さくなってしまった。
守沢さんは私の恥じらって小さくなる様子から、何かに納得したように手を叩いた。
「ははーん、そうかそうか、高峯も男の子だったか！
あいつは彼女がいてもおかしくないやつだからな☆」
「か！？おっ、幼馴染ですっ！彼女じゃ＿＿」
その時、八百屋の店内からスリッパを慌てて叩くような音が聞こえ、私の声は途切れた。
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5674C(プロフ) - たまたまきんきんさん» 嬉しいお言葉恐縮です！ありがとうございます！！ (2022年5月23日 12時) (
レス) id: e6d0696709 (このIDを非表示/違反報告)
たまたまきんきん(プロフ) - やばい、まだ全部読んでないけどやばい、何このときめき、やっば。狂いそう。 (2022年5月18日 14時) (レス) @page27 id: 4c9c318806 (このIDを非表示/違反報告)
5674C(プロフ) - 彩さん» 意識しました！！！！読んでいただきありがとうございます！ (2022年3月21日 0時) (レス) id: e6d0696709 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - なんだかめっちゃ青春！！！ (2022年3月20日 16時) (レス) @page48 id: be844da8b2 (このIDを非表示/違反報告)
5674C(プロフ) - ちゅーしちゃうぞ♡さん» ありがとうございます！！最後まで楽しんでいただけて、とっても幸いです！！^ ^* (2022年1月17日 6時) (レス) id: e6d0696709 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：5674C | 作成日時：2021年12月27日 14時
