Happy Dream【短編集】

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Aside







でも、やっぱり不安で



ふたりがリビングを去ってから
廊下に光をもらす部屋を覗いてみると




パパは、私の昔のグッズや写真を出してきていて。









瑞稀「サラは、それぐらい頑張れる自信ある？」









だなんて。






まだまだ幼い娘に、

いつもの真っ直ぐな目を向けていた









「パパ、ちょっと脅しすぎじゃない？」



サラ「ママ！」








なんだか、たくさんパパが褒めてくれちゃったから部屋に入りにくくなっちゃったけど


きっと、パパはサラのことが心配なんでしょ、








でもね……？







瑞稀「だって、」




「私は、アイドルをやってよかったなって思ってるよ」





「たくさんの大切な人に出会えて、
知らない世界も知ることが出来たから」





「もちろん、努力だって必要だけど」









普通、アイドルや歌手、俳優は

自分の子供に同じ道を歩ませることは少ないと思うけど



私は、違うんだ、。








だって、

短かったけど、そのアイドル人生でたくさんのものをたくさんの人に貰ったから。









自分の娘にも、
ちょっと大変かもしれないけど


本人が望むなら
ぜひそんな思いを体験してもらいたい









「瑞稀と私の子供だもん、きっと大丈夫」







不安そうな彼の手を握り

優しく頭を撫でてあげると
瑞稀がゆっくり目線を私に合わせて、小さく頷いた









サラ「ねぇ、ママ……」



「なーに？」



サラ「私、頑張るから、」







いつの間にか、もう大きな女性に近づいている彼女は、


少しだけ、昔の私に見えて……。








「サラ、頑張ってね」






大きな希望を抱く娘に

私は、ぎゅっと、たくさんの愛をこめて抱きしめた









そして、数年後。



国民的アイドルになったサラが









優斗「娘さんとお付き合いさせて頂いている、…」


優斗「た、高橋優斗です、！」









私の時みたいに





素敵な男の子を連れてくるのは


また別のお話＿＿＿＿＿＿＿＿。








END＿＿＿＿＿＿＿＿「Future Image」

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