ep.14 ページ19
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宿舎に帰ってからもわたしは朝光の言っていたことがなんだったのかずっと考えていた。
もしジフニオッパが優しくなったらかあ〜。
オッパの皆にみせる笑顔はすごい優しい顔してるし、きっとわたしはすぐ惹かれてしまうんだろうな。
ハルカ『Aどうしたの?』
ユナ「もしかしてサヒとなんかあった?」
宿舎のソファーでボーッとただ座っていたわたしを不思議に思ったのだろう、2人に顔を覗かれる。
A「……ねえ2人はさ、ジフニオッパとわたしが仲良いように見える?」
わたしの質問に2人は首を振った。
ユナ「どちらかと言うと悪いほう?っていうか一方的にオッパがAに冷たい気がするけど。」
ハルカ「たしかに。なんでAにだけ?って思うもん。」
A「ですよねえ〜。」
ほら、やっぱり答えはそうなる。
ハルカ「でもさ!最近のジフニオッパAに少し優しい気がするんだよね!!」
急に春歌の顔がパッと明るくなった。
A『え?どこがよ?』
ハルカ『だって夜練付き合ってくれたんでしょ?』
ユナ「ユナも思った!ミーティングのときもジフニオッパからAに話しかけてたし!」
まあそれはそうだけど……、それは焼肉があるからで。
ハルカ「わたしはそろそろオッパがAに優しくなる日も近づいて来てると思うけどなあ。」
だと嬉しいんだけどね。
でも言われてみれば、確かにいつもわたしからオッパに話しかけてたし、いつものオッパなら夜練なんて付き合ってくれるどころかスルーしてるはずだ。
皆に見せるあの優しい笑顔を、わたしに素で見せてくれる日は来るんだろうか?
A「はああああ。」
わたしは考えることを諦め、アイドルとは思えないほどのだらしない格好でソファーに身を委ねた。
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作者名:絢 | 作成日時:2022年11月23日 16時