雪柱は頑張るようです。 (ページ14)

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安室line

安「あぁ、頼む」

そう言い、電話をきる。

久しぶりに公安の方に顔を出したらデスクに書類が山ほど積まれていた。

それを全て処理し終わる頃にはもう外は暗くなり、月が出ていた。

安「随分遅くなってしまったな…」

早く家に帰ってハロに餌をあげなければ…。

そう思い車に戻ろうとしたその時、

？「おぉ美味そうな人間だナ～」

目の前に人間らしからぬ姿をした生き物が現れた。

安「なっ何者なんだ!!」

？「でも稀血ではないみたいだナ。まぁ良い喰うに越したことはなイ」

稀血…？なんのことだ。しかも喰うって、、

こいつは人間を喰うのか?!

そうこうしているうちにその生き物は近くに来ており、僕に手を伸ばしていた。

あぁ、もうダメだ。そう思った時、

『雪の呼吸参の型回雪』

そう声が聞こえたと共に雪の渦巻きが目の前に現れた。

それがあの生き物をも巻き込み、生き物の行動を阻止した。

渦巻きはどうやって生み出したんだ?!魔法のようなものだ…。

思わずその光景に釘漬けになる。

『ﾌﾌｯ今夜は月が綺麗ですね』

そう綺麗な声が聞こえたと思えば、

目の前に羽織を着た男が現れ、あの生き物の首を鋭い刀で切っていた。

その光景に呆気に取られる。

『来世では幸せになって下さいね？』

その男がそう言うと生き物は灰のようになりやがて消えた。

…一体何が起こっているんだ、、。

すると、男がくるりの僕の方を振り向いた。

安「君は…誰なんだ、、」

気づけばそんな言葉が口から零れていた。

でも男はその質問には答えず、

『夜遅くまで出歩くのは危険です。次からは気をつけて下さいね？』

そうとだけ言うと、暗闇に消えていった。