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6話 ページ7




「え……、」



メガネの男の子は唐突にそんなの事を聞いてきた。崩れない笑顔で純粋に質問しているのだとしたら、逆に怖くなってくる。
それでも彼に悪気はないと信じて、頑張って思い出そうとするも、頭の中でモヤがかかったように思い出せない。

嘘……、毎日通ってたはずなのに。
どうして思い出せないんだろう?



「……えっと、……私が、行ってたのは……、」

「お姉さん、もしかして……自分が行ってた学校が、思い出せないの?」


いきなり男の子の声色が変わった。普通の小学生のはずなのに、でもどこか探るように、核心をついてくるような言葉に冷や汗が滲む。
この子、怖い。
まるで探偵のように、目つきを尖らせている。
初めて会ったあの人みたいに。

あれ、あの人……?なんか忘れているような気がする。そう思うと、どこしれぬ不安がどっと押し寄せて来た。自分の命に関わる事のような気がしてきて、辺を見渡してみる。
すると、目に入ったのは壁に掛けてある時計。
時刻は午後6時を指していた。

……あ、6時の待ち合わせ。


「お姉さんどうしたの?」

「……わ、私帰ります、これお金です。ありがとうございました……!」

「え、ちょ、お姉さん!?」


止めに入った男の子と色黒の店員さんの手をスルリと抜けて、喫茶店のドアを乱暴に開けて、最初に車で降ろしてもらった場所に走り出した。
どうしよう、待ち合わせの時間に遅れたら殺されるとかありえる話ですよね。
怖い、急がなくちゃ、殺されたくない。


「……わっ、」


無我夢中で走っていると、ドンっと誰かにぶつかった。その衝撃で後ろに倒れそうになるも、腕を掴まれ、地面と触れ合う事はなかった。
でも、誰にぶつかったんだろうと顔を上げると、あの小学生なんかより数百倍鋭い目つきの爐△凌有瓩立っていた。


「……よぉ、俺を待たせるたぁ随分いいご身分だなぁ?」

「ひっ、」


恐怖で足が竦んでしまいそうになるも、腕を彼に掴まれてるから逃げる事も出来ない。絶対しないけど。したらその時点でパーンだ。いや、今すぐパーンかもしれない。

そのまま怒られるかと思いきや、彼はまたあの時みたいに私を車の中に放り込んだ。
隣に乗ってくる彼を見て、慌てて車の端に寄った。運転席には安定のウォッカさんと、助手席には朝の美人さん。

良かった。
取り敢えず、今日は殺されなくて済みそうだ。





なんてひと息ついた時、私はメガネの少年が追いかけていたなんて気付きもしなかった。

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高原(プロフ) - 海鼎さん» うわぁー!再びコメントありがとうございます!頑張ります! (1月27日 21時) (レス) id: 07676443a0 (このIDを非表示/違反報告)
海鼎 - イラストがうますぎて泣きそうです...!更新頑張ってください! (1月27日 20時) (レス) id: 489d0b19f8 (このIDを非表示/違反報告)
高原(プロフ) - 馨さん» そうなのです……イラストは私が描かせて頂きました!そう言って貰えて光栄です!頑張ります! (1月12日 8時) (レス) id: 07676443a0 (このIDを非表示/違反報告)
- イラストは作者様が描かれたのでしょうか...?!!? とってもお上手で設定のページで数分ほど硬直しました.....あの絵だけで30分は語れる自信が...(( 、お話も大好きです!!! トリップモノの中でも着目できるくらい...!!!(?) (1月11日 20時) (レス) id: e10e5449fb (このIDを非表示/違反報告)
海鼎 - フサァ....(髪の毛が飛んでいく音) (1月4日 22時) (レス) id: ecba555ceb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:高原 | 作成日時:2017年12月25日 1時

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