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5話 ページ6




熱い。



「……っ、」


そう分かるのに、さほど時間はかからなかった。こんな状態になる前までは、綺麗な町だなぁ、なんて思いながら外の景色を見ていたらいつの間にか魂がログアウトしてしまっていたようだ。
それに持っていたミルクティーが、誰かにぶつかって私の手にかかっていた。思わずカシャンとカップを置く。


「お嬢さん、早くこっちで冷やして。」

「えっ……」


色黒の定員さんに腕を引かれ、カウンターの奥の流し台でミルクティーがかかった方の手を冷やす。
私にぶつかった男達を流れる様な仕草で対処していく店員さん。男達の方はかなり焦っているようだ。ついには言い訳をし出した彼らに、高校生らしきカチューシャをした気の強い女の子が慰謝料がどうたらで、場が大きくなっている気がした。
……どうしよう、私のせいだ。これ以上誰にも迷惑なんてかけたくないのに。



「……あの、私は大丈夫、です。」



咄嗟に出た言葉は、途切れ途切れになってしまった。案の定、私が口を開くと思っていなかったのか周りの人達はシーンとなっていた。全ての視線が自分に集中する中、キュッと水を止めてまた言葉を紡いでいく。



「……火傷は全然大した事ないです。ので、お気になさらずに……私の事は。」


あれ、私ちゃんと日本語話せてる?って言うぐらい継ぎ接ぎになってしまったけど、男の人達が「じゃあそういう事なら……」と帰った辺りちゃんと通じていたようだ。
よかった、と思ってホッと息を漏らすと、小学生ぐらいのメガネを掛けた子が近ずいて来た。


「お姉さん、本当に大丈夫なの?」

「……え、うん……大丈夫だよ。」


ほら、と手のひらを見せればメガネの子は、良かった!と可愛い笑顔を見せたくれた。この街に来て初めて癒されました。心が暖かい。
そしてカチューシャの子にもお礼を言っていると、色黒の店員さんが話しかけたきた。


「一応手当します。ここに座って下さい」

「……でも、本当に大丈夫、なんです」

「女性の体に傷が残ったら大変でしょう?念のためですよ。」


残る程の傷では無いけど、女の子達の声援もあってお言葉に甘えることにした。カウンターの椅子に向き合って、店員さんに手当して貰う。
すごく慣れてる感があるなぁ。
小さな火傷に軟膏薬を塗って上からガーゼを貼って、それを包帯で巻いている所を見ていると、先ほどの男の子がクイッと裾を引っ張ってきた。


「ねぇねぇお姉さん、お姉さんは何処の学校に行ってるの?」

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高原(プロフ) - 海鼎さん» うわぁー!再びコメントありがとうございます!頑張ります! (1月27日 21時) (レス) id: 07676443a0 (このIDを非表示/違反報告)
海鼎 - イラストがうますぎて泣きそうです...!更新頑張ってください! (1月27日 20時) (レス) id: 489d0b19f8 (このIDを非表示/違反報告)
高原(プロフ) - 馨さん» そうなのです……イラストは私が描かせて頂きました!そう言って貰えて光栄です!頑張ります! (1月12日 8時) (レス) id: 07676443a0 (このIDを非表示/違反報告)
- イラストは作者様が描かれたのでしょうか...?!!? とってもお上手で設定のページで数分ほど硬直しました.....あの絵だけで30分は語れる自信が...(( 、お話も大好きです!!! トリップモノの中でも着目できるくらい...!!!(?) (1月11日 20時) (レス) id: e10e5449fb (このIDを非表示/違反報告)
海鼎 - フサァ....(髪の毛が飛んでいく音) (1月4日 22時) (レス) id: ecba555ceb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:高原 | 作成日時:2017年12月25日 1時

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