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理解不能 ページ30
警察により連行されていく男の姿をAは何の感情も読み取れない黒い瞳で見つめていた。
相澤はその姿を見て何を思ったのかAの隣に並び、同じように男を見ながら声をかけた。
「今何を考えてる。」
『...正しい事をしたのか解らない。』
「どうしてそう思う」
『.......あの男にとって子供を殺すことが幸せで私はそれを奪い、最後にあの男は私を道連れにすることを望んでいたのに、私はそれさえ受け入れず恐怖を植え付けてしまった。私の行動は本当に正しい事だったのか...私には解らない。』
いつの間にか自分の両手を見つめていたAはその手に酷く恐怖を抱いた。
病的なほど白い手はAにとって血に塗れた赤にしか見えない。それは、自分が汚れている証拠であり、自分が人の命を奪い生きている証拠。余りの恐怖にAの体は小刻みに震えだした。
未だその表情に感情はない。
「...お前は人の命はをどう思う」
『..重い。ずっとずっと何よりも重い』
「それさえ解っていればいい。」
『？』
相澤の声に自然と頭を上げたAはハテナを浮かべ首をかしげた。
その姿に頬を緩ませた相澤はAの小さな頭にポンッと軽い音を立て手を乗せる。
「どんな理由があろうとも人の命を奪うことは悪い事だ。安心しろ”A”は正しい事をした。良くやった。」
手を置かれた時よりも強く頭をなでられたAはあまりの情報量に整理することができず、しばらくの間その状態で硬直していた。
理解不能 情報量によるエラー 解読不能 エラー エラー エラー
心の中にジンワリと広がる暖かい何か。これは俊典に教えてもらった幸せ。でもそれだけじゃない
受け入れられた気がした。俊典がくれた名前を呼んでくれた。嗚呼、そうだ。人はこの感情をこう呼ぶんだ
その感情の名前は＿＿＿＿＿＿＿『感激』
Aはその日初めて喜びと似た感情を知った。
「でも、ルールは守れ。約束を破ってる時点で減点だぞ」
『(減点)？？？』
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人間失格な人間？２←(プロフ) - メグミさん» コメントありがとう御座います！轟くんの出番まで少々掛かりますがそれまでお待ち頂けると嬉しいです(´▽`)。更新頑張ります！笑 (2018年10月6日 7時) (
レス) id: 728099f7d0 (このIDを非表示/違反報告)
メグミ - すごく面白いです！轟くんの出番待ってます！笑笑更新頑張ってください！ (2018年9月30日 17時) (レス) id: 98b5dd73cd (このIDを非表示/違反報告)
人間失格な人間？２←(プロフ) - こたぬき@ショタコンさん» コメントありがとうございます。キーワードから結構なネタバレとなっていますが読者様に喜んでもらえるような小説を書けるよう頑張ります。応援ありがとうございますm(_ _)m (2018年9月16日 20時) (レス) id: 728099f7d0 (このIDを非表示/違反報告)
こたぬき@ショタコン - 轟くん落ちなんですか？！キーワードに書いてあったんで驚きましたw。 面白いです！更新頑張ってください！応援してます！！ (2018年9月7日 22時) (レス) id: 223f7ad38f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：人間失格な人間？ | 作成日時：2017年8月2日 16時
