番外編：無くした記憶 ページ20
月日はたち私達は大学を卒業した。
最近妻が体調を崩す事が増えてきた
1種の病気なのでは？
と思ったが近所の少しやっかi親切にしてくれている奥さんが大慌てで妻を病院に連れて行った
一気に不安になり病院の近くで犬が自分の尻尾を追う様にグルグルと歩き回る
「アナタ」
「!!怪我は！？身体は何ともないか！？」
「お、落ち着いて揺らされると気持ち悪く…ぅ…」
「す、すまん…」
こんな事は初めてでどうすればいいのか分からず行き場を無くした手をアワアワと忙しなく動かした
「ふふっアナタがそんなに焦ってるとこ初めて見た…アナタ私ね＿」
＿＿＿＿赤ちゃんができたみたいなの。
幸せそうに微笑みながら自身の腹をさする妻をこれでもかというほど強く抱きしめる
「っ…」
「痛いよ」
その声に苦痛はない。まんざらでもなさそうだと判断し今度は優しく包み込む様に抱きしめた。
＿＿＿○□○△年 11月2日 女の子が生まれた。
髪は私に
目は妻に似た可愛い女の子
時が流れるのが早いのと同時に娘の成長も早かった
あっという間に8年が過ぎた。
それは幸せという証拠なのだろうか
あの頃はずっと早く時が過ぎればいいのにと願っていたが今は時がたつのが怖いと感じる
『お父さん！早く行こ!!』
「あぁ」
「ふふっ走ると危ないわよ」
『はーい！』
この幸せにずっと浸っていたい。
＿＿＿そう思うことはいけない事だったらしい
「ああ“ぁぁぁ“ぁぁ“ぁあ“あ“あ“」
崩れた建物の近くから誰かの叫ぶ声が聞こえた
泣き叫ぶ妻の姿が見えた
やけに喉が痛い
そこで気づいた叫んでいるのは
＿＿＿＿＿＿＿私なのだ。
どうかどうか嘘と言ってくれ
紅く染まった物体を抱き寄せる
白いシャツが冷たい紅に染められる
妻に似た白い肌は異常なくらい蒼白く
頬には血で紅く染まった髪がベッタリと張り付いている。
「あぁ…頼むっ……目を開けてくれ…」
自分でも聞いたことがないほど弱々しい声が響いた。
「娘さんの事は大変申し訳なッ＿」
「なぜっ何故だｯ!」
近くによって来たヒーローの言葉を遮って叫ぶ
「なぜ救ってくれなかったｯ!」
「それは個性の相性が」
個性の相性が悪ければ見捨てるのか！？
叫ぼうとしたら近くのギャラリーから「救えなかったのは仕方ないだろ」そう無責任な言葉が聞こえた
仕方ない？
私たちの娘の死は仕方ないで片付けられるのか？
嗚呼そうかやっと分かった
何故今まで気づかなかったんだ
この社会はとっくの昔から
＿＿＿＿＿狂ってたんだ。
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人間失格な人間？２←(プロフ) - メグミさん» コメントありがとう御座います！轟くんの出番まで少々掛かりますがそれまでお待ち頂けると嬉しいです(´▽`)。更新頑張ります！笑 (2018年10月6日 7時) (
レス) id: 728099f7d0 (このIDを非表示/違反報告)
メグミ - すごく面白いです！轟くんの出番待ってます！笑笑更新頑張ってください！ (2018年9月30日 17時) (レス) id: 98b5dd73cd (このIDを非表示/違反報告)
人間失格な人間？２←(プロフ) - こたぬき@ショタコンさん» コメントありがとうございます。キーワードから結構なネタバレとなっていますが読者様に喜んでもらえるような小説を書けるよう頑張ります。応援ありがとうございますm(_ _)m (2018年9月16日 20時) (レス) id: 728099f7d0 (このIDを非表示/違反報告)
こたぬき@ショタコン - 轟くん落ちなんですか？！キーワードに書いてあったんで驚きましたw。 面白いです！更新頑張ってください！応援してます！！ (2018年9月7日 22時) (レス) id: 223f7ad38f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：人間失格な人間？ | 作成日時：2017年8月2日 16時
