番外編：無くした記憶 ページ19
私の生きる世界はけして幸せとは言えなかった
幼い頃に両親は離婚して私は父に受け取られた
元の顔がどんなものか分からない程に色濃く化粧をして煌びやかに着飾った母の最後の言葉は
「お前なんていなかったら良かったのに」
憎しみに満ちた哀れな言葉だった。
母が別れた後父はただの飲んだくれで八つ当たりとして毎日殴られる日が続いた
食事は父の残した少量の
こんな環境を幸せと言えるだろうか
こんな地獄はいつまで続くんだ
ずっと薄暗い部屋の中そんな事を考えていた
＿＿＿誰かに救って欲しかったから。
その時の自分の救いは
たまに窓の外から見えるヒーローの姿はカッコよくその時だけは子供らしく目を輝かせ食い入るように見ていた
いつか…いつかヒーローが救けてくれる！
そしたらいつか私は憧れのヒーローになって色んな人を救けるんだ！
だがそんな願いも夢も叶うはずがなかった。
時がたち中学で完璧を求めた自分は親との縁を切り
それからバイトでなんとかやりくりして好きな理系の大学に入学して2年。
普通とはかけ離れた平凡な生活をおくっていた
研究授業が終わり生徒は皆さっさと研究室を出ていく
勿論この研究室に残ったのはただ一人自分だけだ
成人を超えたがこの人生1度も友人など深い関係の者なんてできた事がない
そんな事を考えていたら手が当たってしまったフラスコはガシャンと静かな部屋に無機質な音を響かせ無残に散らばった
自分は運がまったくと言っていいほど無いのでは？
そんな事をおもいながら深いため息を吐き散らばった破片を拾い始める
そんな時だ
「大丈夫ですか！？」
彼女と出逢ったのは
＿＿＿その日初めて恋をした。
肩までの綺麗なサラサラの髪
鋭くも見えるがどこか安心する優しい目
見た目も美しいがその心の美しさにも惚れた
「大丈夫だ私の事は気にしないでくれ」
『ダメです。！な、何やってるんですか！？素手で持つと怪我しますよ!!』
「…君は私を子供扱いしていないか？」
『初対面の人を子供扱いしてるわけなi……』
口ごもった彼女は恥ずかしそうに頬を色づかせ私から目をそらした
それからは早かった
彼女もあまり恵まれた環境とは言えない場所で育ちすぐ意気投合し
2年後
＿＿＿＿＿私達は結婚した。
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人間失格な人間？２←(プロフ) - メグミさん» コメントありがとう御座います！轟くんの出番まで少々掛かりますがそれまでお待ち頂けると嬉しいです(´▽`)。更新頑張ります！笑 (2018年10月6日 7時) (
レス) id: 728099f7d0 (このIDを非表示/違反報告)
メグミ - すごく面白いです！轟くんの出番待ってます！笑笑更新頑張ってください！ (2018年9月30日 17時) (レス) id: 98b5dd73cd (このIDを非表示/違反報告)
人間失格な人間？２←(プロフ) - こたぬき@ショタコンさん» コメントありがとうございます。キーワードから結構なネタバレとなっていますが読者様に喜んでもらえるような小説を書けるよう頑張ります。応援ありがとうございますm(_ _)m (2018年9月16日 20時) (レス) id: 728099f7d0 (このIDを非表示/違反報告)
こたぬき@ショタコン - 轟くん落ちなんですか？！キーワードに書いてあったんで驚きましたw。 面白いです！更新頑張ってください！応援してます！！ (2018年9月7日 22時) (レス) id: 223f7ad38f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：人間失格な人間？ | 作成日時：2017年8月2日 16時
