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玉葉妃の侍女頭の紅娘に
銀食器に変えるように進言しようと
部屋を訪れた所、
大きな水差しを割ってしまい支払いのため
人攫いに行く金が少なくなった上に
危険手当まで用意される
という文字に表すと
忙しい午後を過ごしたが、
遠回りはしせど得をしたわけなので
まあ良かったねえと猫姐と話す私は知らなかった
猫姐と私がどのような噂をされているかなど
猫姐の左腕は薬の効能を調べるための実験行為の傷跡だが私はちょっと違う
勿論半分は猫姐と同じく実験行為による傷跡だが、
ちなみに私は蛇や虫といった類いのモノが苦手なのでその辺の毒に耐性はない
話を戻すが、
実験行為でついた傷でないものは殆ど母親から
受けたものである、といっても5つの頃がピーク
だったのであまりその時の痛覚を覚えていない
ので当人も気にしてないのだが
まさかそんな可哀想な娘に想像されてるとは
思わなかった
__________________________
ある日、壬氏が翡翠宮に包子を片手に訪れた
(胡散臭い笑顔だなあ)
こちらも負けじとにこにこと返しておく
(猫姐の顔ひどいな)
とんとんと猫姐の背中を叩く
「今日はどのような要件で？」
「とある武官から貰ったものなのだが味見をして
欲しい」らしい
猫姐と一緒に受け取った包子を半分に割り
まず匂いを確認するが
「これは…
色んな意味で興奮する作用がありますね」
(まあお盛んなこと)
壬氏は勘違いするなと言いたげな顔をしているが
無視しておく
「食べなくても分かるのか？」
「匂いで分かりますよ」
幾分かいつもより冷たい視線を壬氏に向けておく
(この人分かってながら食べさせようとしたのか)
玉葉妃が目に涙を浮かべながら
楽しそうにしている
(楽しそうで何よりです)
「これで終わりなら私達は戻りますが」
「もう一つ頼みがある、媚 薬を作ってほしい」
したり顔の壬氏と溢れんばかりの笑顔の猫姐、
(調薬…猫姐念願だからねえ)
(とはいえこの男、何に使う気なのだろう)
またもや猫姐の背中を叩く
「ｺﾎﾝ、時間と材料と時間さえあれば、
準ずるものなら作れます」
私はあまり薬を作った経験がないためここは猫姐に任せてそろりと、帰ろうとしたら
思っきし袖を掴まれ
「菓子作りは得意だろう？」と威圧感満載で聞かれたので仕方ない
(猫姐1人の方が早いだろうに)
私に参加させる理由は調薬の実習のためだろう
どこまでも優しい姉だ
「分かりました、私も手伝います」
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抹茶タピオカ2号(プロフ) - 全部読ませていただきました！とても面白かったです！( ≧∀≦)ノ (2020年6月19日 13時) (
レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
鵜久森(プロフ) - ハルさん» コメントありがとうございます！二人の関係はお楽しみですね、笑 (2020年1月1日 23時) (レス) id: b3c4559ac8 (このIDを非表示/違反報告)
鵜久森(プロフ) - 蘭さん» なんと！偶然ですね^^楽しんで頂けたようでなによりです！ (2020年1月1日 23時) (レス) id: b3c4559ac8 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 奇跡的に本名とデフォが一生で読みやすかったです！話もとても楽しくて久しぶりに素敵な作品に出会いました！ (2019年11月27日 9時) (レス) id: 871a4e4c3f (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 番外編０２の壬氏さんがかっこよすぎて死にそうになりました笑 これからの２人の関係が気になります！更新頑張ってください(*'▽') (2019年11月10日 11時) (レス) id: 805e2c1757 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鵜久森 | 作成日時：2019年4月14日 17時
