かまぼこ隊とヨコハマ【鬼滅の刃】【文豪ストレイドッグス】

単刀直入 ページ43

「単刀直入に聞くよ」


あ、生き返った。ムクリと起き上がった太宰さんを見てそう思ってしまった。しかし、俺の心中とは裏腹に太宰さんの表情は真剣でそんな顔を見てやはり高校生には見えないななんてどうでもいいことを思ってしまう。


「君達は一体何を『殺して』いるんだい」


え、えぇぇええ！？ 太宰さん達一体何を知ってる訳！？ 思わず目ん玉が飛び出そうになったのは仕方のない事だ。炭治郎だって驚きすぎて伊之助にお茶を吹きかけてるし。


「おい権八郎！！ 汚ぇ何すんだ！！」
「す、すまん！！ 色々と驚き過ぎて口から出てしまった！！」


俺達の動揺を静かに観察している太宰さん怖い。あの貫禄絶対高校生じゃないよ。だってほら、目が凄い事になってる。この状況こそあの有名な台詞「(太宰さんの)目が、目がぁぉああ！！」が使えそうだ。


「君達、人の様なモノを殺してるよね。知ってるんだよ。目撃者だって何人もいる。なのに死体が出てこない。君達には色々と謎がありすぎるんだよ」
「お、俺達は人なんて殺してません！！」
「はい！ それは知ってますよ！！ 猪頭さんがぼくを扶けてくれたので知ってます！ あれは人の沙汰を超えてました！！」


爽やかだな金髪少年。クソ羨ましいよ！！ああやって何人の女の子を仕留めてきた訳！？因みに俺が笑っても仕留められるのは美術教師宇髄天元の鼻笑い一つだけです！！ 苛つくよね、あの馬鹿にしたような顔！！ 三股かけてるからって調子に乗りやがって！！！ 爆発しろ、足元爆発しろお願いだから。地割れでもして地面に埋まれ。お願いです神様、あのイラつく教師を埋めてください。そしてどうか俺に慈悲をお与えください。


「伊之助、あの金髪さんを扶けたのか？」
「あ？ 知らねえよンなもん。一々憶えてられっか」
「あ、だからさっき金髪少年のこと見たことあるって言ってたんだよ！！」
「……言ってねぇ」
「数分前の記憶だよね！？ その頭本当に脳みそ詰まってる！？」

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