かまぼこ隊とヨコハマ【鬼滅の刃】【文豪ストレイドッグス】

逝っちゃってる ページ34

リビングに行くと机に突っ伏して寝てる男性がいた。いや、あれを寝ていると言っていいのだろうか。白目で泡吹いてるけど……。寝てるって表現よりも逝っちゃってるって表現の方が合ってるような気がする。

逝っちゃってる男性の横には空になってる皿が何皿かある。全部食ったのね。うん、逝っちゃゔ筈だよ。殺人料理に耐性がついてる筈の俺でも腹壊したりするんだから。

あれが、新しいお父さんか……。


「善ちゃん何か勘違いしてない？」
「え？」
「飾瑠さんは新しいお父さんとかじゃなくてちゃんと一人目の私が正真正銘愛したお父さんよ」


母さんはどうやらエスパーに目覚めたらしい。
隣の母さんの視線と炭治郎の視線が痛い。


「善逸――」
「仕方ないじゃない！！ 家には碌に帰ってこないし、そもそも顔だって覚えてないもの！！ そんなの死んだと思っちゃうじゃない！！」


ピクリと父さん(らしきもの)が動いた。顔を動かし、見上げる形で俺を見た。


「善逸(黄色い天使)が見える――……」
「キモっ！！？」


その一言を呟いて父さんはガクリとまた逝ってしまった。

殺人料理→←嬉しそうに

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す