かまぼこ隊とヨコハマ【鬼滅の刃】【文豪ストレイドッグス】

ご飯を食べた後 ページ17

【善逸side】

太宰さんの宣言通り眼鏡の人、国木田さんに奢ってもらい夕食を済ませた。国木田さんの何故俺が払わねばならんのだ…という悲痛な叫びは聞かなかったことにする。

そんな国木田さんを知っている筈なのに太宰さんは食のマナーがなっていない伊之助を見てよく食べるねぇと笑っていた。貴方は本当に国木田さんに詫びを入れなさい。

でも、こっちとしても好都合だったから断りはしなかった。このまま何も食べずに家へ帰ってしまうと地獄の料理が待っている。それだけは嫌だ。

太宰さんを引き上げた時は綺麗な茜色の夕方だったのに、今は真っ暗の夜だ。送ってあげるという太宰さん。断ろうとしたがそこに何故か国木田さんが太宰さんの味方をして断る事は出来なかった。


「それにしても、善逸君は剣道部にでも入っているのかい？」


大きな布に包まれている色変わりの刀を見て太宰さんは言った。俺はなんとも言えなくて苦笑いだ。

歩いていた夜道。鬼の音がした。路地だ。しかも、何故か炭治郎まで居る。伊之助も察したらしい。しかし、伊之助は色変わりの刀を持っていない。ちっと舌打ちをしていた。


「太宰さん、国木田さん、俺、トイレ！！」
「お、おい待て小僧！」
「国木田くぅーん、私もトイレ〜」
「貴様も何処へ行くゥゥゥ！！」


「仕事だよ」太宰のそんな呟きには国木田には残念ながら届いていなかった。

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