検索窓
今日:5 hit、昨日:17 hit、合計:228,018 hit

問32:武装探偵社はお守りをする場所ではない!! ページ31

「え、爺ちゃんに追い出されて此処に来たの!?」
「そうなんだよぉ…。鬼を全部殺すまで帰ってくるなってさ。無理だよね!! そもそも、鬼なんて見たこと無かったし、本当に居るなんて知らなかったもの。鬼よりも鬼だようちの爺ちゃん」


優逸と善逸はビビり同士ですっかり意気投合していた。善逸は優逸の話を聞いて「うんうん、その気持ち分かるよ」と頷く。


「俺もさ、そもそも鬼殺隊になるつもりは無かったんだよ。借金背負って肩代わりしてくれた爺さんがたまたま育手だったってだけでさ? 試験の時に死ぬつもりだったのに運悪く生き残っちゃってさ? 現実は非道だよ……」


「うんうん」と二人して頷いて居ると「何してるんだ小僧!」と怒鳴り声がした。


「あ、国木田さん」
「何が、あ、国木田さん、だ!! 少しは緊張感を持たんか!! 軍警にお世話になって全く…」
「仕方ないじゃない。だって未だここの土地覚えて無いんだもの」
「貴様、憶える気が無いだろ!!」


愚痴愚痴と善逸に文句を言っている国木田だったが隣に立っていた優逸の存在に気づき説教をやめた。


「隣の小僧は何だ。異様に顔が似ているが…」
「それがさあ、同じ鬼殺隊なの!!」
「はあ? 鬼殺隊は小僧一人じゃないのか?」
「それがさあ、色々あったんだって。それでね、優逸今無一文なんだって。どうにかならない?」


キラキラとした目付きで国木田を見る善逸と優逸。国木田は目線を逸らし「…社長に聞け」と言った。


「はあ、また小僧が一人増えるのか」


頭が痛い、国木田はそう思った。

問33:依頼人?→←問31:意外と仲良くなった?



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (226 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
283人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

美弦 - ですけどこの作品は本当に面白くて自然とスクロールする指が動いていました。素晴らしい作品をありがとうございます! (3月28日 1時) (レス) id: 05b5571ecf (このIDを非表示/違反報告)
美弦 - 私、あんまり成り代わりとくじゃないん (3月28日 1時) (レス) id: 05b5571ecf (このIDを非表示/違反報告)
国木田 独歩 - アニメを作ると面白いと思うぞ! (2020年3月26日 14時) (レス) id: 4af845f6bd (このIDを非表示/違反報告)
包帯無駄使い装置 - やっぱりどんなときでもどんな場所でも太宰さんはかっこいいなー今度は太宰さんが主人公で!って無理ですよね私はとにかく太宰さんが大好きです!今回のはとーってもおもしろかったです! (2020年3月26日 14時) (レス) id: 4af845f6bd (このIDを非表示/違反報告)
月下の君に吠える(プロフ) - 雷の呼吸の使い手が柱になると鳴柱になると思います… 多分なんですけど…  とっても面白いです! (2020年2月9日 21時) (レス) id: a219a83582 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:フ瑠ラン | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年6月27日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。