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問27:ほ、本当に居たよ鬼…。 ページ26

鬼の存在を否定していた優逸にしてみれば祖父が頭おかしく見えた。しかし、そんな事を言えば優逸の身が危ない。だから、言わない。

そんな事を考えているうちに家を追い出される優逸。優逸が持っているのは少しばかりの電車賃と昔、御先祖様が使っていたと言う色変わりの刀だけだ。

ああ、死んだ、と優逸は思った。もう生きていけない。明らかにお金が足りないのだ。一瞬、この色変わりの刀を売ろうかとも考えた。しかし、そんな事をしたら、たとえ生きてこの村に帰ってきたとしても祖父に殺される。何故なら、この色変わりの刀は折るな、無くすな、折ったり無くしたら貴様の命を心臓を心を折り無くされると思え、と言われているからだ。

寒気がした。悪寒がした。とてつもなく帰りたくなった。

そんなこんなで頑張って上京し、ヨコハマに来れた優逸。道を歩いていると某電器店のテレビが「血が全て無くなっている死体」の報告をしていた。優逸は都会は怖いと思ってしまった。

こうして夜、優逸は遭うことになる。人を喰っている最中の鬼と――。


「いぃぃいいやぁぁああ!!」


誰かを連想させるような汚い高音を発しながら回れ右をする優逸。優逸はビビりである。もうアレはトラウマものだ。

走って逃げれば、鬼も優逸を追いかけてくる。優逸の顔色は臨界点をとうに突破しており、表現し難い青色へと変化していた。


「なんで追いかけてくるんだよぉぉおおお!!」


少し後ろを振り向けば、物凄い速さで優逸を追いかけてくる鬼。鬼の目は血走っている。


「爺ちゃああん!! 御先祖様ぁぁぁあああ!! 助けて、今すぐ俺を助けて!! お願いだから!!」


無我夢中で走っていれば追い込まれてしまった。前は壁で行き止まり。優逸終了のお知らせだ。

後ろを向けば鬼は嬉しそうに「ヒヒヒっ」と笑っている。ああ、最悪だ最悪だ最悪だ、と優逸は思った。

若くして死ぬのか、嫌だな、未だ彼女も出来てないのに。せめて最後くらいは親の墓参り行きたかなったな、優逸はそう思う。

ジリジリと間合いを詰めてくる鬼。鬼が鋭い爪で優逸の首を掻っ切ろうと手を伸ばしたその瞬間。優逸の意識は途切れた――。

問28:もう一人の『鬼殺隊』?→←問26:は、はい? お、鬼…ですか? む、無理無理無理!! そんなの倒せませんって!!



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美弦 - ですけどこの作品は本当に面白くて自然とスクロールする指が動いていました。素晴らしい作品をありがとうございます! (3月28日 1時) (レス) id: 05b5571ecf (このIDを非表示/違反報告)
美弦 - 私、あんまり成り代わりとくじゃないん (3月28日 1時) (レス) id: 05b5571ecf (このIDを非表示/違反報告)
国木田 独歩 - アニメを作ると面白いと思うぞ! (2020年3月26日 14時) (レス) id: 4af845f6bd (このIDを非表示/違反報告)
包帯無駄使い装置 - やっぱりどんなときでもどんな場所でも太宰さんはかっこいいなー今度は太宰さんが主人公で!って無理ですよね私はとにかく太宰さんが大好きです!今回のはとーってもおもしろかったです! (2020年3月26日 14時) (レス) id: 4af845f6bd (このIDを非表示/違反報告)
月下の君に吠える(プロフ) - 雷の呼吸の使い手が柱になると鳴柱になると思います… 多分なんですけど…  とっても面白いです! (2020年2月9日 21時) (レス) id: a219a83582 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フ瑠ラン | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年6月27日 0時

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