我妻善逸、ヨコハマに来た【鬼滅の刃】【文豪ストレイドッグス】

問３:これがバケモノ――いや、『鬼』？ ページ3

遺体があった事件現場に行ったりした。しかし、犯人が分かること無く結局無駄足となってしまった。敦は近くにあった公園のベンチに座って一息つく。

もう日が暮れて太陽は見えなくなってしまった。今日はとりあえず帰ろうか、そんなことを思っていると血の匂いがした。

しかし、気がつくのが遅かった。上を見たら人が――いや、あれを人とは呼べない。人ならざるモノが敦に飛びかかってきていた。

異能力『月下獣(げっかじゅう)』

敦が白虎の姿へと変貌する。襲いかかってきた人ならざるモノを攻撃しようとするが本能が告げる。

――僕の攻撃は通らない！！

攻撃はしていない。けれど、悟ってしまった。攻撃が通らないと。しかし、ここで攻撃しなければ敦が殺られる。

迷ってる暇はない。考えろ！！

敦は自分を叱咤する。すると突然の浮遊感。気がつけば敦は誰かに俵抱きされていた。顔は見えない。敦が見えるのは後頭部と服装だけである。

綺麗な金髪。毛先に近づくに連れて黄色が濃ゆくなっている金髪。グラデーションだ。とても綺麗だと敦は思った。
黄色の三角模様が着いた羽織。その下には黒い…制服のような物を着ていて、風に吹かれ見えた。背中に白い文字で刻まれている『滅』の文字を。よく見れば腰に刀を指している。剣士なのだろうか。

敦が分かった事は二つ。
自分はこの人に助けられたこと。
そしてもう一つはあのバケモノ、人ならざるモノが乱歩の言っていた『鬼』だと言うこと――。

問４:貴方は誰？→←問２:この事件の犯人は？

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