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14話 ページ14



風呂に入ろうとしていた時だった。急に実弥がドアを開けるものだから、実弥がボクの裸体を見てしまうというアクシデントに陥った。

ボクは別に餓鬼に裸を見られようと気にはしないのだが…実弥は案外、初らしい。顔を真っ赤にして口をパクパクとさせていた。顔に見合わず本当に意外だ。……いや、歳の割にはませているのか?


「お、お前…女だったのか……」
「そこかよ」


思わず突っ込んでしむった。まさかボクが女だと思われていなかったとは…。いや、確かにボクのことはボクって言うし、基本女性が着るような華やかな着物も着ていない。黒布の彼岸花という普通の女性なら着なさそうな着物だ。髪も短いし、目付きも悪い。女に見えなくて当然なのかもしれない。


「で、何をしに来たんだい? 何か用事があったんだろう?」


そう実弥に問えば実弥は「あ、ああ…」と少し吃った後「いや、夕飯何がいいか聞きに来ただけだ」と言った。煮物をリクエストすれば実弥は何回も頷いた後、光の速さで消えていった。

アイツに彼女ができた時は大変そうだ。何せ、ボクの身体を見ただけでこれなんだから。

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作者名:フ瑠ラン | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年9月15日 19時

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