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「だぁっ!なんでこんななるまで飲んだっ!?」
久々に来たCloveR。
なんとなく。
ほんまになんとなく足を運んだのは、このところずっと思ってた自分とは違うことが多くて流されそうになったから。
店に入った瞬間に、
錦「うわっ!って、村上くん、久々やんか」
安「信ちゃんやぁ。ずっとなにしてたん?
忘れられたんかなって思ってたんやで?」
「ヤスは、どこのママやねん」
せやねん。
思い出しただけでも半年以上はここに来てへんかったんやから、こう言われるのも仕方ない。
錦「マルと大倉はよう来てるのに、村上くんだけ来てくれへんから、俺なんかしたん?
ってめっちゃ不安やったんやで?」
「なんもしてへんし、されてへんし。
まぁ、俺もいろいろあったんやって」
ふわっと亮の頭をひと撫でしてから、ほぼ勝手に中に進む。
目に飛び込んできたのは、そんなに遅い時間やないはずやのに、カウンターに突っ伏して寝とる姿。
「…なにしとるん?」
錦「あー、Aちゃん最近荒れ気味やから」
安「まぁまぁ、こんな感じやね」
「はぁ…」
ため息しか出てこおへんわ、この姿。
何しとんねん。
しかもひとりで。
こんなん、他の店でやったら出禁やで?
ちゃうな。
出禁いうか、無防備過ぎるから心配になるやろ。
もう一度、一つため息吐いてから、
「…A」
そんな風に呼びかけても目覚める気配のない姿。
少しだけ肩を揺すっても、少し眉間に皺が寄ったくらいでその目が開く様子はない。
「しゃーないなぁ…」
カウンター席にいる…というか寝とるAの横に陣取ることにして椅子を引く。
安「ここでええの?」
「ほっとくわけにはいかんやろ?」
安「俺らが見とるし、別に平気やで?」
「…そんなわけにはいかんやろ…」
安「…」
一瞬ヤスが何かを言いたげにしたんは気のせいなんかわからへん。
なにもなかったように、口の大きなガラスの徳利に酒を注ぐ。
寝とる横で何度も立ち上がるのも憚られるやろ。
音を立てへんように氷の入ったロックグラスに酒を注いでは、アテに持ってきた缶詰片手に酒を口に運んだ。
「くわ…っ!」
ひさびさに飲んだ酒が思いのほかキツく感じて、少し仰け反って、このところ飲むことすらしていなかったのを思い出す。
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華絢(プロフ) - kukuさん» 乙女だから大丈夫よ(〃ω〃) 甘やかされたいのを引きずってるけど、、、まぁ、良いかしら?笑 (2019年9月21日 7時) (レス) id: 479a0f7ed2 (このIDを非表示/違反報告)
kuku(プロフ) - わたしこの場所にいて大丈夫かしら?って思いながら普通の恋愛を楽しむねwwもはや普通がわかんないけどww楽しみにしてるねー! (2019年9月21日 7時) (レス) id: 77b505d5f1 (このIDを非表示/違反報告)
華絢(プロフ) - ブルームーンさん» こちらこそお立ち寄りいただき、ありがとうございます(〃ω〃) ね、どうなりますやら。彼はどう動いてくれるかなと、私も楽しみです(〃ω〃) (2019年6月14日 15時) (レス) id: 479a0f7ed2 (このIDを非表示/違反報告)
ブルームーン(プロフ) - わぁー、どうなって行くんだろ…めちゃ、楽しみです!いつもありがとうございますm(_ _)m (2019年6月14日 14時) (レス) id: 9f4337f44a (このIDを非表示/違反報告)
華絢(プロフ) - 蒼乃碧さん» そんな気がしてましたかー???ねー、本当に、色々と、、、(ΦωΦ) (2019年6月3日 17時) (レス) id: 479a0f7ed2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華絢 | 作成日時:2019年5月14日 15時