45-子ども-(Side隆平) ページ45
それにしても、少しずつ聞くのはあいつの話。
まぁ、僕が喋らせてるんやけど、
聞けば聞くほど頭に血が上りそうになってくる。
こんなに可愛くてええ子捕まえたのに、
籠に閉じ込めておきながら野放しやし。
Aちゃんが言うのには、
他にそういうことを外でしとるらしい。
それでも早く帰って来た日やったり、
休みの前の日は
変わらずにAちゃんのことを抱くのは欠かさへんのやって。
せやけど…
「隆先生は…子ども欲しいって思ったりする？」
丸「へ？僕？」
「そう」
僕の胸元を撫でながら、
いつもあいつと寝てるはずのダブルベッドで不意に聞かれた質問。
丸「せやなぁ…。
欲しいとは思うけど、
僕には相手とか居るわけやないし…」
「…そっか」
そこで少し見えたAちゃんの考え。
まぁ、まだ若いし
そんなに焦ったりせんでもええんやない？
とも思ったんやけど、
不安なんかな。
僕がこうやって来とる時は
笑顔…よりももっとええ顔しとるわけで、
じゃあ、そうやない日は…？
考えたらあかんようなことを考えてしまって、
可哀想というんか、
やっぱりAちゃんにそんなことを考えさせとるあいつのことがまた憎らしくなる。
僕やったら…
僕やったらこんな思いとかさせへんのに。
そう思ったら、
なんだかもう一度Aちゃんのことを満足させたくなって、
今度はこれ以上にないくらい優しく、
それでもふらふらになるくらいまでにしてから家を出る。
うっすらと浮かんだ僕の計画。
それをするには、うまくあいつも利用せんとあかんよなぁ。
悪い考えばかりが浮かんできて、
ニヤつく顔を引き締めるのには少しだけ時間がかかった。
せやけど、
朝からの雨のお陰で、
僕のこんな表情は傘で隠すことができたし、
土砂降りの雨は、
まるでAちゃんの涙みたいやな
なんて考えながら歩き続けた。
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華絢(プロフ) - ひみささん» まったく違いすぎて、引かれないか不安ですΣ(ﾟдﾟlll)ｶﾞｰﾝ (2018年2月19日 19時) (
レス) id: 1867a62e47 (このIDを非表示/違反報告)
ひみさ(プロフ) - 新作公開、ありがとうございます(*^^*) 今までと違うテイストのようで、続きが楽しみです♪ (2018年2月19日 19時) (レス) id: 76e38abfc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華絢
| 作成日時：2018年2月19日 18時
