24-どうして欲しい？-(Side A) ページ24
村「午後、
一ヶ所行くとこあるんやけどそこ来るか？
せやけど、ちょっと遠いから定時上がり無理やで？」
『…大丈夫です』
村「やったら、これ、ちゃっちゃと終わらさんとな」
そういって、サクサクと終わらせていく様子を眺める。
村「手、止めんとさっさとやり？」
『はい…』
チラッと私を見てから、舌なめずりをしたのをみると、
私の気持ちは伝わっているようだ。
それにしても、私の信五さんへの気持ちは
なんていう言葉を使ったらいいのだろうか。
体だけの関係？
…ううん、違う。
多分、私はもう奴 隷なのかもしれないな。
あの瞳に見つめられて指示されたら逆らえない。
村「ほな行くか」
この言葉。
それだけで、キュッと子宮が反応する。
村「今からそんな顔しとったらバレルで？」
会社から外に出るエレベーターの中。
小声で言われたそんな言葉。
どれにでも毛細血管まで反応してしまいそうで怖くなる。
私はこの人にどこまで侵されていたのだろうか。
ずっと見ないようにしていたことに気が付いて、
背筋がゾクッとする。
会社から数駅先に向かって
少しだけ距離を開けながら入るのは、
何度か使ったとこのあるブティックホテル。
入ってすぐに抱きしめてくれて、触れて、
キスしてくれるかと思ったのに、
手も握られず、ハグもなく、
廊下を進む後姿を追うしかなくて、
頭の中には、どうして？
という疑問しか沸いてこなかった。
部屋に入っても、
どさっと信五さんがベッドに腰掛けて、
村「で？どうして欲しいん？」
立ったままの私を見上げながら、
グッとネクタイを緩める姿。
平日の昼間。
しかも仕事中にこんな場所にいて、
村「誘ってきたのはAやろ？」
って私が無理矢理連れてきたような言い回しに変わっていく。
午後に行くところがあると言ったのは信五さんなのに。
定時では上がれないと言ってきたから期待したのに。
村「ん？なにも言わないんやったら、
このまま時間になるで？」
立ち尽くす私に冷たい目線を投げてきて、
村「なんもせんのやったら時間の無駄やな。
…仕事しに帰るか」
緩めたネクタイを締め直して立ち上がろうとするから、
『…私には…信五さんが必要なんです…』
この言葉を言うと、信五さんがニヤリと笑った。
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華絢(プロフ) - ひみささん» まったく違いすぎて、引かれないか不安ですΣ(ﾟдﾟlll)ｶﾞｰﾝ (2018年2月19日 19時) (
レス) id: 1867a62e47 (このIDを非表示/違反報告)
ひみさ(プロフ) - 新作公開、ありがとうございます(*^^*) 今までと違うテイストのようで、続きが楽しみです♪ (2018年2月19日 19時) (レス) id: 76e38abfc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華絢
| 作成日時：2018年2月19日 18時
