転生したら神様になった件【gnsn】 (ページ7)

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『香菱はその友人の事を大切に思ってるんだね。』

「うん、アタシの自慢の友達なの。」

『治す方法はあるよ。』

「え！！？！！！！！！！！！本当に！？！？！」

『だから香菱、契約をしよう。』

「 …アタシが出来る事なら何でもする、だからどんな契約でも─ 」

『命とかを代償にする訳でも無いから…私がその行秋を治す代わりにその契約を守って欲しい。璃月では契約を重んじているのだから、破ったらそれ相応の対価があると思って』

「勿論、契約には絶対従う！」

どういう心変わりか分からないけど、いつの間にか香菱が悲しい顔をするのが嫌になって提案を持ち出していた。この世界の事はどうでも良い筈なのに、香菱みたいな頑張っている人を無下になんて出来なかった。

『一つ、行秋という子が治っても私が治したという情報を口外しない事。二つ、私の素性を口外しない事。三つ、…一日三食香菱の料理を食べさせて欲しい。』

「え、それだけで良いの…？」

『食事提供に関しては私が食材を出すから作って欲しい。…料理だけは私出来ないから、稲妻に行くまでの間作って欲しいの。』

「稲妻に行きたいの？ならアタシ伝手があるからその人に頼んでみる！」

『 …ありがとう、無理なお願いをするんだけど。その行秋って子を此処まで連れてこれる？』

「望舒旅館まで？」

『そう、香菱は槍と神の目を持ってるからそれなりに戦う力はある…よね？』

「あるけど…それが何かあるの？」

『その子の発症してから結構経つなら出てくる負のエネルギーが魔物となって出て来る可能性があるの。私は生憎闘えないから… 』

「わかった。ならアタシ今から璃月港に向かって行秋連れてくる！」

『待ってる。』

そう言えば旅館の一室から飛び出すようにして香菱は璃月港へと走り去っていった。私が騙している可能性だってあるのに、行秋という子を助けたいが故に何が何でも手を出す香菱は相当自分の行為に罪悪感を持っていたのだろうか。今にでも友が死んでしまいそうな中で唯一の光を見つけたかのように駆けて行った。

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